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大学ダイエット

後期の授業が始まった。とたんにブログの更新が途絶した。ぼくの日常から、ブログを書くような余裕がすっかり失われてしまうからだ。

毎週90分間の授業を半期十数回つづけようとすると、その何倍もの時間を準備に費やさねばならない。ベテランの先生ならいろいろと蓄積もあるのかもしれないが、ぼくのような新米教員のばあい、知的蓄えなど微々たるものだ。昨年度在籍していたところでは、ぼくは助手という職位であり、助手は授業を担当しない決まりになっていた。だから授業といえば、非常勤で出講していたところだけだった。ところが今年の前期、ぼくの担当は非常勤も含め週8コマ。3-4週もたつと、持ちネタなどたちまち枯渇してしまう。だが授業は、まだ何か月も先まで残っている。おまけに、さまざまな校務がある。原稿も書かなければならない。これはもう「自転車操業」とすら呼べない。「三輪車操業」だ。漕いでも漕いでもゴールに着かないからである。先に大学教員になった大学院時代の友人たちの苦労がしのばれる数か月だった。

しかし悪いことばかりではない。予想外の余得もないではなかった。体重が減ったのだ。

この4月以来、前期のあいだだけで体重が4kg減った。まあ、ふつうに考えれば、慣れぬ環境で忙しかったことが理由であっただろうし、じっさい、そうだとはおもう。そうであることはよくわかっている。にもかかわらず、ぼくはこの体重減を喜ぶ気持ちを抑えることができなかった。ここ数年体重が増えてしまい、なかなか落とせなかったからだ。シメタ! というのが正直な気持ちだった。

肥満度を測るのにつかわれるらしいBMI (Body Mass Index) 指数というものがある。体重 (kg) ÷身長 (m) の2乗で算出できる。この指数が18.5から25に収まっていれば標準、それ以上なら肥満、それ以下なら痩せ(ちなみに30以上は高肥満というそうだ)。前期開始時、ぼくの体重は25を越えていた。あまり認めなくないことではあるが、指数の基準からいえば肥満である。だが前期終了時には、BMI指数25を切っていた。標準へ回帰できたのだ。

密かに怖れていたのは、夏休み期間のあいだのリバウンドだった。授業がないから、身心ともに負担が少ない。これは、やばい。内心案じていた。ところが、どうだ。予想外なことに、8月も9月もほとんど体重は変化せず、前期終了時の体重を維持したのだった。

BMI指数の標準値は22。そのためには、さらに6kgも減らさねばならない。そこまではさすがに自信がない。だが、人間ちょっとうまくいくと、すぐに欲が出る。この調子なら、あと2kgぐらい落とせるのではないか。そうすれば、BMI指数24を切ることになる。

そんなわけで、後期の開始後も、せっせと歩くようにしている。一日一万歩。後期の終わるころには、10年前のズボンがはけるようになっている──だろうか?