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『漢字テストのふしぎ』

長野県梓川高校放送部が制作したビデオ作品『漢字テストのふしぎ』が第29回東京ビデオフェスティバル2007のグランプリ(ビデオ大賞)に選ばれた。おめでとうございます。

作品はこちらのサイトで観ることができる。審査員の講評はこちらから。

約20分間のこの作品、観るとまさに目から鱗が落ちる。漢字テストでの採点基準が曖昧、という事実から出発して、学習指導要領と実際の教育現場がどれほど隔絶しているかを明らかにしつつ、漢字教育・漢字学習の意味を考えさせられるのだ。

だが、すばらしいのは内容や出来映えだけではない。ぼくがもっとも心を動かされたのは、制作した高校生たちが、みずからの表現方法をみずからつくりだしていることである。既存のテレビ番組やドキュメンタリーなどでプロが用いる手法を上手になぞって応用した、というのは異なり、作り手の問題意識と表現が分かちがたく結びついている。

制作した高校生たちの力に感心させられる。その背景には、かれらの力を引き出し、粘り強く導いていくことが不可欠であったはずだ。その意味で、顧問の林直哉先生の指導もすばらしいとおもう。林先生は早くからメディアリテラシーの実践活動に取り組み、大きな実績をあげてこられた方である。今回の受賞を祝福するとともに、ますますの発展を期待したい。