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ホッピー

ビールが好きだ。毎晩飲む。ウィスキーとか日本酒とかワインとか、いろいろ試してみたが、やっぱりビールだ。もともと特別お酒に強いわけではないから、そうたくさんは飲めない。それでも、コストだけはけっこうかさむ。最初は「一番搾り」だったものが、「淡麗」に代わり、いまは「のどごし〈生〉」と、着実にダウングレードしてきた。

問題はコストばかりではない。健康にもよくない。カロリー過多になりやすいし、痛風の怖れもある。だったらお酒なんか止めればいいようなものだが、そうもいかない。そこで最近愛飲しているのが、ホッピーである。

ホッピーもビール同様、麦芽炭酸飲料だ。ただしアルコール分は、皆無ではないけれど、ほとんどない。その代わり、低カロリーだし、痛風の原因だというプリン体もゼロだという。

ホッピーだけでは苦いばかりだから、焼酎と混ぜて飲む。初めのうちは、麦焼酎とか芋焼酎なんかを試していた。が、あるとき気がついた。泡盛でもいいんじゃないか。そこで、酒屋で泡盛を見つけては、買い込むようになった。

そのうち、うちのわりあい近所に、特殊な2銘柄をのぞいて、泡盛のすべての銘柄をそろえている、という奇特な店を発見した。ちなみに「奇特」というのは、ぼくにとっては最上の誉め言葉のひとつである。

その奇特な店にかようようになって、おどろいた。業務用のホッピーを扱っているのだ。ふつうの量販店で手に入る一般向けとはちょっと違う。まず瓶が少し大きい。当然、そのぶん内容量も多い。ひとケースが1ダースではなく30本入り。ラベルのデザインがシンプル。だが業務用の最大の効用は、瓶がリターナブルであることだ。一般向けはお店で回収してくれないから、ゴミにせざるをえなかったのだ。

ここまでホッピー環境に恵まれてくると、だんだんと、これも運命の定めであったような気がしてくる。定めだから、したがうしかない。そこでせっせとホッピーを飲んでいる。

困るのは、子どもたちも、かれらの両親と同じようにホッピーを飲みたがることだ。わずかとはいえアルコール分を含んでいるので、さすがに躊躇する。するとかれらは、その望みをお風呂でかなえることにした。ペットボトルの空き瓶をもちこんで、そこにお湯をため、あたかも飲むかのように真似をしてみせるのだ。子どもたちの物真似の特徴は、ディテールにある。だから「飲み干す」あとには、ちゃんと「プハーッ」と言うことをわすれないのだ。