Char@炉ばた 俺ん家

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函館滞在中は「炉ばた 俺ん家」に通うことに決めている。五稜郭近くにあるこの店は、昨年見つけた。店構えも内装もメニューも、なにもかも完璧な炉端焼きの店なのに、流れる音楽はエリック・クラプトンだ。それを狙いでやっているのでないのが、またいい。

毎晩、音楽のメニューも用意されている。今回は、マスターお気に入りの番組の録画。「Char Meets ????: Talking Guitar」という、フジテレビがCSで放送している番組だ。

チャーが気になるギタリストをゲストによび、トークとセッションを繰り広げる。といっても、前半ひたすらチャーがしゃべりまくり、途中からひたすらふたりのセッションがつづくといった風情で、かなり濃い。ゲストによって、演奏するセッションのテイストがまるっきり異なる。渡辺香津美の回はずいぶんジャジーだし、泉谷しげるのときはひたすらストロークである。坂崎幸之助の回はたのしく、ジェイク・シマブクロの回は圧巻だった。

観ていて愉しいが、つくっているほうも愉しいだろう。とはいえ予算はなさそうだし、放送も不定期らしいから、苦しいことも多いに違いない。苦しいが同時に愉しいという葛藤状態のことを、ある先生が「くるたのしい」と表現した。この言葉は、この番組の作り手たちの気分によく当てはまるのではないか。

くるたのしさが発するオーラを、地上波のテレビ番組から感じることがなくなって久しい。この番組の印象にいちばん近いものはなにか。ぼくの感覚のなかで探しだすとすれば、それはある種のラジオ番組か、ある種の雑誌である。