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クリスマス・ソング考古学

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今年のクリスマス・イヴは振替休日である。この日、午後1時から10時まで、ひたすらクリスマス・ソングばかりを流すラジオ番組が放送される。NHK-FMの「今日は一日クリスマス・ソング三昧」だ。その企画のお手伝いをさせていただいている。(よい子のみなさんは「三昧」から横棒三本を引いてみよう。写真参照。)

もとはといえば、2004年12月のメルプロジェクト公開研究会で水島久光さん(東海大学)と一緒に発表した、クリスマスの受容史にかんする発表に遡る。そのときぼくは、日本のクリスマス・ソングの歴史について発表したわけだが、この発表の母体となったパブリック・スペース研究会の重鎮 I さんと、これラジオ番組にしたいですねと話しあい、画策を重ねてきた。このたび I さんをはじめとするご関係のみなさんのご尽力によって、とうとう企画実現の運びとなったしだいである。どうもありがとう!

当日のDJは、あの、小林克也さん。約9時間のオンエアほぼ全編、あのカツヤ・スタイルでクリスマス・ソング三昧となる予定である。

ぼくは、たぶん、午後3時くらいからちょっとだけ顔を(というか声を)出す。肩書きは、「クリスマス・ソング考古学者」。日本のオリジナルのクリスマス・ソングの起源を調べており、古いクリスマス・ソングを探し求めて、克也さんに教えを請いに来た。インディー・ジョーンズみたいな役で、ちょっと気に入っている。もっとも、すっかり「恋人たちのクリスマス」という看板の下、一大消費イベントと化した今日のクリスマス・イヴにおいて、はたしてどれだけのリスナーに興味をもってもらえるか。はなはだ心もとない。

じつのところ、ぼくの関心は、日本のオリジナルのクリスマス・ソング成立史にある。1970年代後半から80年代前半にかけて切断線があるという見立てだ。それ以前のクリスマス・ソングは、日本のポピュラー音楽界では周縁化されており、いわゆるニューミュージックの成立にともなって主流化される。それは当然社会の変容と相互に関係があるはずで、そこを探りたい、というのが関心の中心である。

だが、友人たちはこぞって、「イヴにそんな話して、そんな曲かけたら、恋人たちは迷惑千万、誰だってラジオのスイッチを切りたくなるぞ」と脅す。のみならず、番組スタッフのみなさんからも、イヴの番組で研究丸出しの話などとんでもない、と固く釘を刺されている。だからラジオでは言わないけれど(万一しゃべり出すと止まらなくなる怖れもあるわけだが)、もっと調べていずれ本にまとめたい。──って、計画ばかりが山積みされていくなあ、しかし。

お気に入りのクリスマス・ソングをラジオでかけてほしいという方は、ぜひ番組ホームページからリクエストを。とくに古い時代の日本のクリスマス・ソングについて教えていただければうれしいです。

NHK-FM 今日は一日クリスマス・ソング三昧
番組ホームページは こちらから。