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iCalの不具合

引きつづき体調がおもわしくない。この週末はおもいきって完全オフ、一切原稿を書かなかった。その間、愛機PowerBook G4のOSを10.5.2にアップデートしたところ、iCal(Mac OSXに付属のカレンダー・アプリ)に不具合が発生した。

10.5.2へのアップデートがiCalの不具合を引き起こすケースがあることは、事前にネットで調べて把握していた。そこでまず、TimeMachineでバックアップをとり、念のためにソフトウエアアップデートからではなく、アップルのサイトからMacOSXUpdaterCombo10.5.2を手動でダウンロードして、インストールすることにした。不具合は、それでも発生した。

具体的には、こうだ。アップデート後の再起動でログイン・パスワードの入力を二度、求められる。ログイン後にiCalを立ちあげてみると、真っ白。ここまでは事前情報どおり。iCalをいったん閉じて再度立ちあげるだけで復帰した事例もあったが、ぼくのばあいはそれでは駄目だった。User/Library/PreferenceにあるiCal関係のファイルをクリアしてから再度iCalを立ちあげてみたが、これも駄目。

そこで、User/Library/Calendarsをフォルダごとデスクトップへ退避させたのち、TimeMachineに入ってバックアップしてあったCalendarsと差し替え、あらためてiCalを立てあげてみた。ぶじ復帰。

とおもいきや、それはぬか喜びだった。しばらくすると、あやしげなカレンダーがつぎつぎとあらわれた。なんじゃこりゃ?

よく見ると、どれも古い内容のカレンダーばかりだ。以前に書きかけて消した項目や、変更されて書き直される以前の予定などなど。それらが最新の版と混在し、同じようだが微妙に異なったイベントがいくつも並ぶ始末だ。こうなってみると、なにが最新の──つまり正しい予定なのかがさっぱり判別できない。過去の記憶が現在に侵入してきて、なにが現在なんだかわからなくなるという、なかなか文学的状況に陥った。もっともすべてのスケジュールをiCalで管理しているから、実際には事態はけっこう深刻である。

アップルのDiscussion Boardを探してみるが、同様の症状に該当する記事は見つからない。しかたがないので、その晩はそこで中断して、一晩寝かせてみることにした。

翌朝、あわよくばiCalが復調していないかなという淡い期待はあっさり裏切られた。昨日と同様、古いカレンダーが新しいものに混在したままだった。もう諦めるしかないと、カレンダーひとつひとつをチェックして、レストアを始める。ああ、めんどくさい。しかも、新しいカレンダーグループをつくろうとするが、なぜかグループ名が変更できない。正確にいうと、グループ名をタイプすることはできるのだが、どんな名前を打ち込んでも、確定すると「グループ」という名称にしかならないのだ。やれやれ、まいったぜ。

ここで、ふと考えた。2点ある。

ひとつは、古いカレンダーが新しいカレンダーに混入しているということは、どこかに記憶されていた古い情報がなんらかの形で読み込まれているということだ。もうひとつは、とくに10.5 Leopardになっていから、iCalの同期まわりで不調が多いらしいというネットでの情報だ。この2点が結びつくところに問題があるのではないか。

ぼくはPowerBook以外のデバイスとiCalの同期をとっていない。だが、.Macというアップルのウェブサービスを利用してバックアップをとっている。ネット経由でデータを同期しているのだ。もしかすると、原因はこれかもしれない。.Mac上になぜだか古いデータが残っていて、それが読み込まれてしまうのかもしれない。

そこで、PowerBookのシステム環境設定から.Macの同期をオフにした。ついでにiSyncアプリの「同期の履歴をリセット」も実行。ディスクユーティリティをつかってアクセス権の修復をおこない、あらためてTimeMachineでバックアップを作成したのち、再度10.5.2UpdaterComboを当てなおした。

再起動後、User/Library/Calendarsをフォルダごとはずしてデスクトップへ退避させ、TimeMachineに入って昨日バックアップしたときのCalendarsフォルダをUser/Library内に復元した。そしてiCal起動。びくびくものだったが、ぶじに元の状態に復帰していた。助かった。

それにしても、これだけ技術が複雑になれば仕方のないこととはいえ、どうもメーカ側のつごうに振りまわされ過ぎている感は拭えない。