2008-12

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映画『K-20 怪人二十面相・伝』

『K-20 怪人二十面相・伝』(佐藤嗣麻子監督)を観た。大作であるわりに危惧されたほど大味にすぎず、それなりに愉しく観られる。 北村想の原作は未読(名古屋出身者にあるまじきことで恐縮だが)。だから、原作と映画脚本とでどう設定が変わって...
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映画『ディスコ』

『ヤング@ハート』(評)や『ウォー・ダンス──響け僕らの鼓動』(評)とちがい、こちらは劇映画。おフランスの、けれどもインテリ御用達でなく大衆向けの娯楽作品である。作品の出来としては、特筆すべきものは見あたらない。だが「音楽やダンスによるアイ...
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映画『ウォー・ダンス──響け僕らの鼓動』

こちらの作品もやはりドキュメンタリー。『ヤング@ハート』(評)が高齢者を対象としていたのにたいして、こちらは子どもたちが主役である。舞台はアフリカ・ウガンダ北部の内戦地帯。内戦孤児など紛争の犠牲になった子どもたちが、音楽やダンスをとおしてア...
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映画『ヤング@ハート』

音楽やダンスがアイデンティティの再構築をもたらす──という図式は、音楽をフィーチャーした映画に好んで扱われる典型的なモティーフのひとつである。最近たてつづけにその手の作品を観た。 まず『ヤング@ハート』(スティーヴン・ウォーカー監督)...
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友だちの本

本2冊紹介。どちらも大学院時代からの友人が贈ってくれたもの。献本していただいたのはしばらく前なのだが、ぼくが慌ただしくしていて、御礼を申しあげるのさえすっかり遅くなってしまった。ごめんなさい。 ひとつは水島久光さんと西兼志さんの『...
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映画『ウォーリー/WALL・E』

ピクサーの作品はどれもよくできているが、本作品は一頭地を抜く。SFエンタテインメントとして十二分に愉しめるというだけではない。ピクサーのアニメーション作家たちが、どのような映画的伝統のなかで生きているか、あるいはそれを引き受けようとしている...
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映画『ハッピーフライト』

矢口史靖は、フジテレビと組んでメジャーな大衆ヒット作を撮るというスタンスゆえか、いわゆる映画通のみなさんからの評価は辛め。だが、ぼくは好きな監督だ。商業主義にのりながら映画的な冒険も時折まじえ、バランスを崩さない。その一貫したしたたかさは、...
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映画『GSワンダーランド』

映画『GSワンダーランド』(本田隆一監督)を観た。こう言っては失礼になるだろうが、拾いものだった。 もしこれが、GS(グループサウンズ)にたいするノスタルジックな思い入れにたっぷり満ちていたのなら、救いがたいフィルムといわねばならない...
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