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パトラッシュ

ゼミ合宿に引きつづいて集中講義の真最中である。「講義」と名がついているが、ワークショップ形式なので実質は演習だ。昨年と同様「なぜ働くのか」というテーマで、討論してじぶんたちの考えをまとめ、それを上演形式にて発表するというのが課題。木曜と金曜、みっちりやった。

受講人数が去年の倍とやたらに多いこともあり、何事もおもった以上に時間がかかる。昨年も感じたことだが、とにかく学生たちには「先生たちの求めている答え」を探ろうとする姿勢が染みついている。それを崩してじぶん自身の頭で考えはじめてもらうまでに、ずいぶん手間をかけねばならない。学生たちからすれば、相当つらい授業であろう。必修だから逃げるわけにもいかない。これで苦しいところを乗り越えてくれれば、きっと小さくても何かをつかめるのだと、ぼくたちは信じているのだが。土日は授業日ではないけれど、学生たちはいまごろ月曜日の最終発表に向けて作業中のはず(そうでなければ困る)。

土曜日はオープンキャンパスということで、戸塚にある横浜キャンパスまで出かけていった。学科紹介と模擬授業をするためである。現在進行形である集中講義のようすなどを話す。明学の芸術学科に来る学生は、必ずしも全員が第一志望で入ってくるわけではないが(それは現在の日本の大学入試制度のしくみからして仕方のないことである)、じつによく勉強する。個性的で元気があり、とてもいい学生だ、という意味のことを話す。終わって片づけを始めると、「せんせー」とよばわる声がする。見れば、この春に卒業したばかりの元学生ふたりが、高校生のフリをして(まあ少々無理があるわけだが)そこに立っているではないか。ああ、よかった。変なことを言わないで。

仕事について4カ月。毎朝6時に起きて、無遅刻で出勤しているらしい。学生時分には考えられないことである。ひとりは6月にインフルエンザにかかった。卒業旅行でメキシコに行ったので、豚インフルかと案じたが、そうではなかった。しかし結果として新米の分際にもかかわらず10日連続して休んでしまった。その間ずっと自宅で伏せていたが、ある晩、夢にパトラッシュが出てきた。あのときはさすがにあたし、いよいよダメかとおもいました、という。