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給水塔

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たまに散歩にでかける先に、栗山配水塔がある。土木遺産で1937年の建築だというから、年齢は父とさほど違わない。ただしこちらはまだ現役。いまも一帯に上水道を供給しているのだという。江戸川あたりからだと、北総台地の西端の斜面林の上から、この配水塔のドームがちょこんと頭をのぞかせているのが見える。電車で帰ってくるときに目にするこの光景が、ぼくは好きだ。

名古屋にいた子ども時代には近所に東山給水塔があり、どこからでもよく見えた。こちらはドーム型ではなく、ムーミンのおうちみたいなとんがり屋根をいただく円柱形だった。先年母が入院したとき、病院の4階の窓の向こうにその姿を見つけた(そこは、ぼくが生まれた病院でもある)。東山給水塔もまた別段以前と変わらぬ姿でそこに建ちつづけていたようだ。

なんだかぼくの人生の風景には、いつもちょっと遠くに給水塔がたたずんでいるみたいである。