軍艦島

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ゼミ合宿で長崎に行ってきた。目的のひとつは軍艦島見学である。着いた日は雨だったが、さいわい天候がもちなおし、翌日ぶじに船が出て上陸することができた。

着いておどろいたのが釣り人である。堤防の上に数名が陣どっている。なかには、いつ崩れてもおかしくないような古いクレーンの台座の上で竿を投げているひともいる。喩えは大げさだが、決死の思いで敵前上陸作戦を敢行したところ、すでにテレビクルーが待ち構えていてそのようすを中継していました──みたいな、おもわぬメタレベルに遭遇してしまった脱力感である。

軍艦島は長崎市が管理していて、見学用に新たに桟橋をつくり見学路も設置してある。見学者は施設利用料300円を支払うしくみだ。ところが釣り人たちは、これとは無関係に渡船でやってくるのだという。不法にあたるのかどうかはわからないが、軍艦島見学を推進するひとたちからみれば、施設利用料も支払わずその恩恵だけ享受するフリーライダーのように見えるらしい。

両者のあいだには一種の緊張関係がある。釣り人は、ぼくたち見学者の一団(50名ほどいた)がまるで視界に入らず存在すらしないかのようにふるまっており、案内のひとたちもまた同様だった。

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軍艦島自体については、いずれ別にまとめて「さんぽのしっぽ」のほうにでもあげておくつもり。