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騎馬戦

今年もまた運動会の季節が来た。《なな》は小学校最後の運動会。開会式では吹奏楽でチューバを吹き、競技中は得点係として校舎4階の得点掲示板のところに張りついていて、そのあいまにじぶんの競技にも出場しなければならない。

騎馬戦で《なな》は白組大将騎の馬の右側となった。運動神経に特別秀でているとはいいにくいので、おそらくはガタイのよさだけで抜擢されたのではあるまいか。大将は応援団長がつとめる習わしだ。あいにくこちらはからだが小さく、帽子の奪いあいには不利である。そこで騎馬のガタイのよさを活かして、帽子を奪いにいくよりも、相手に騎馬ごと体当たりして崩す作戦でいこう、と事前に作戦を立案していた。

ところが当日の展開は予想外だった。最初の遭遇戦で白組は惨敗し、大将騎のほか1騎しか残らなかった。味方の騎馬が多く残って一騎打ちでしっかり勝ってくれれば、大将騎がわざわざお出ましせずとも試合に決着がつくことさえあるくらいなのだが、味方が1騎だけではさすがにそれは望めない。しかもそれは5年生の騎馬である。はたして、たちまちに大将騎の出番が来てしまった。

《なな》たちの大将騎は、事前に計画していた作戦どおりにたたかって3戦勝ち抜いたものの、4戦目であえなく帽子をとられて敗戦。あとで《なな》は、「あの騎馬にさえ勝っていれば残りには勝てたのに」と悔しそうにいっていた。