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時計

ディフェンダー、時計の移設 2/2

台座は四角い箱状のもの。アクリル板で工作した。アクリル板を扱うのは初めてだった。仕上がりはお世辞にもきれいとはいえない。だが台座の大半はダッシュボード内に埋め込まれてしまうので、そんなに気にする必要もあるまい。なんといっても、ディフェンダーなのだ。

 ▲灰皿を撤去したあとの穴。ここに台座ごと落とし込む

工作手順としては、まず灰皿を撤去したあとに空いた穴を実測し、そこにあうように断面が凹状の四角い箱をつくる。凹状にしたのは、設置したさいの時計の高さをなるべく下げ、運転席からの視界を確保するためである。

簡単な図面をつくり、箱の各辺をアクリル板で切りだす。組み立てには専用接着剤をつかう。さらに箱の上端四周に耳をつける。穴に台座を落とし込んだときに、ダッシュの上に引っかけるようにして留めるためである。これもアクリル板を細く切ったものを接着。そこに、東急ハンズで見つけてきた戸あたりテープの細いやつを貼る。振動対策である。

さらに、ダッシュボード内部から電源ケーブルを引き出すための穴を、台座の底に穿つ。ところが、ドリルで穴あけしようとしたら、板の端が割れてしまった。しかし、割れの大きさが絶妙で、ケーブルをとおすことができる。これで用途は足りるので、そのまま活用することにした。どうせ人目に触れる場所ではないしね。

ホルダーの底部と、台座の底にはマジックテープを貼った。こうすれば、ホルダーと台座をいつでも分離することができる。

 ▲手前がアクリル製の台座。底部にマジックテープを貼る

 ▲そこにメーターホルダを装着。目玉親父を彷彿とさせるお姿である

あとは、灰皿を撤去したあとに空いた穴に、台座ごと時計をはめ込めばいい。ここまでの作業は6月に実施した。

ただし、この状態では電源ケーブルが来ていないので、時計はまったく動かない。しばらくはダミーの状態のまま放置、であった。

電源ケーブルをひっぱってくるためには、もう一手間かかる。

先述のとおり、それまで時計はクーラー直下に吊り下がっていたので、電源ケーブルもそちらに引いてある。そこから電源ケーブルをひっぱり出し、ダッシュボードの上にある設置場所まで引きあげてやる必要がある。そのためには、ダッシュボードを分解しなければならない。ダッシュボード分解は前にも2度実施しているので、手順はわかるのだが、なにぶん面倒なのである。

 ▲分解したダッシュボード。ここに配線をとおす

 ▲ダッシュボードを留めているビス一式。どれがどれかわからなくなる

作業したのは、7月のある日。始めてしまえば、大きな問題もなく、わりあいスムーズに完了した。

 ▲移設作業完了の図。時計の上のケーブルはカーナビのVICS用アンテナ

ついでに、オーディオ・ユニットから引きだされているiPod接続ケーブルや、カーナビ、レーダー探知機などの電源コード類の引き込みもやりなおしておいた。ダッシュボードまわりの配線が、ずいぶん整理された。

 ▲カーナビ電源ケーブルやらiPod接続用ケーブルやら

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ディフェンダー、時計の移設 1/2

ディフェンダーの時計は、本来はメーターパネル内にある。左に速度計、つづいて燃料計、水温計、時計の順にならんでいる。ぼくは納車前整備の段階で、ここにアフターパーツで出ているタコメーターを増設してもらった。現在メーターパネル内の配置は、左から速度計、タコ、燃料計、水温計となっている。これはこれでつかいやすく、気に入っている。

追い出された時計は、ダッシュボード下部に吊り下げられたクーラーユニット(エアコンにあらず)の下に、市販のメーターカップを貼りつけて収めてもらった。

 ▲納車時、時計はここに付いていた。旭モータースさん撮影

ところが、こいつが数か月のうちにはずれてしまった。ハンドブレーキを操作するときも手があたってしまうし、ヒューズボックスにアクセスするさいにも邪魔になる。そうこうしているうちに、メーターカップごとはずれてしまったのだ。

どうせなら、場所そのものを移したほうがよいだろうと考えて、いさぎよく、いったん取り外すことにした。

 ▲撤去のさいフレームの一部を割ってしまった。タミヤセメントで補修中

 ▲時計の背面。ドイツ製なのだそうだ

時計の移設先は、前から目星をつけていた。ダッシュボード上部の中央にある灰皿の場所である。灰皿は、ダッシュボードに四角く穿たれた穴に落とし込まれているだけだ。ぼくは煙草を吸わないので灰皿自体そもそも不要。これを撤去して、空いた穴に台座を落とし込んで設置し、そこに時計を移せばいいだろう。

もちろんそんな便利なアクセサリーなど売っていない。そこで自作である。

まず時計を支えるためのメーターホルダーを買う。金属の丸いバンドで巻いて留めるタイプのものだ。オークションで入手した。じつは最初は、配管支持金具を流用できないかと考えた。なにしろ安価である。だが径があわないのと、実物があんがい無骨なので、おとなしくメーターホルダーに切り替えた。

時計をメーターホルダーにはめ込むと、時計ユニットの後ろ半分がはみ出てしまう。しかもアイボリーのような色味で、ダッシュボード上にそぐわないばかりか、フロントガラスに反射して視界を妨げかねない。

そこでカバーをとりつけることにした。牛乳パックから短冊状に切り出して、時計の径にあうように丸めて木工用ボンドで接着。乾燥したら脱脂して、手許にあった耐熱ブラックを2-3回吹く。

これで時計とホルダー、カバーは完成した。こんどはホルダーを支える台座である。

 ▲メーターホルダに仮組みしてみた。時計後部の黒いカバーは牛乳パック製

 ▼ディフェンダー、時計の移設 2/2へ続く


サマータイム

今月初めのゼミの夏合宿のことだった。時間概念にかんして卒論を書きたいという学生が、発表のなかでサマータイムの説明をしているのを聴いていた。

彼女はいった。サマータイムっていうのは、夏のあいだだけ時計の針を早めることです。たとえば正午のあと午後1時を飛ばして午後2時になる、というふうに。……えっ、そうなのだっけ!?

いうまでもなく、サマータイムとは夏のあいだだけ時刻をくりあげることだ。でも当然のことながら、そのために特定の時刻を省略してしまうという方法が採られるわけはない。単純に一時間なりを早め、たとえば実時刻午後6時を午後5時ということにして、始業や終業の時刻を前にずらすという制度のことですよね。

日本でもじっさいに戦後の数年間だけ実施されたことがあるらしいが、なにしろ西欧とちがって緯度がそれほど高くないので、サマータイムらしい日の長さを実感できるのは札幌以北くらいのものだろう。近年でも思い出したようにサマータイム導入論が唱えられることがある。省エネなど経済効果を期待してのことだろう。日本のばあい、なんでもかんでも「経済効果」なのだ。

それにしても、サマータイムになると午後1時がなくなるという学生の理解は、たしかに勘違いではあるのだけれど、そういう世界を空想してみるのは愉しい。明日からサマータイムだから、当分のあいだ午後1時はこの世から消えてしまう。アナログ時計も、正午を過ぎたあと、短針は(どうやってかは想像できないけど)けっして「1」を指すことなく、「2」へスキップしてしまうのだ。


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