雨中の10kmラン

雨のなか、いつものように10kmを走った。雨中のランは初めてだ。

もちろん全身ずぶ濡れである。だが濡れるという点についてなら、ふだんも同じことなのだ。このところは蒸し暑かったから、走れば汗をたくさんかくのだし。むしろ今日はそれなりに快適でさえあった。雨天ゆえに気温が低く、雨が身体を適度に冷却してくれた。

困ったのは、眼鏡がびしょ濡れになって視界が効かないことだけだった。ただ、そうなってしまうのは、歩いていたとしても大差ない。眼鏡必携の人間にとっては、うけいれざるをえない宿命みたいなものである。

途中ですれちがったランナーが三人、追い抜かしていったランナーがひとり。雨降りでも少数ながら走っているひとはいるのだとわかった。

もうひとつ、ひばりの声もよく聞こえた。かれらもまた、こんな雨降りでもふだんと同じように暮らしているらしかった。

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