晩成温泉に泊まる 1/2

大樹町の晩成温泉は、好きな場所のひとつである。あたりに人家はない。ただ目の前には、十勝らしいどうにも茫漠とした浜があり、その向こうに太平洋が、やはり茫々とひろがっている。

「温泉」といっても、関東あたりの観光地で想像するようなそれではまったくない。基本的には地元のひと向けの日帰り入浴施設みたいな感じである。

これまで二度ほど訪れているのだが、今回はじめて泊まってみることにした。昨年指定管理者が交代したため、いまの宿泊がどんなようすなのか、ネットでもあまり情報がなかったので、レポート代わりに記しておく。

宿泊は、温泉棟の向かいにある「原生花園」という名前の施設を利用する。下の写真がその建物だ。ホテルとか旅館ではなく、どう見ても合宿所の造りである。正式には「学童農業研修センター」というらしい。

まずは温泉棟の受付にいく。事前に電話で予約してあったので、話はすぐとおる。部屋の鍵と紙切れを二枚もらう。入浴券と明日の朝食券である。ちなみに、朝食込みで一泊3000円だ。

宿泊棟一階はがらんとしたロビーで、このあたりの動物の剥製が陳列してあった。奧に食堂がある。

部屋は2階だ。ぼくの泊まった部屋は12畳もあった。ひとりなので、この1/4あれば十分なのだけど。テレビと冷蔵庫は部屋に備えつけ。ぼくはつかわなかったが、浴衣も用意してあった。布団は押し入れに入っているので、じぶんで敷く。

廊下には共用の電子レンジとポットなどがおかれていた。コンビニ弁当など持ち込みのばあいでも不自由はなさそうだ。

トイレは男女別で共用(各部屋にはない)。掃除は行き届いていた。ウォシュレット付きの個室もあった。

洗面所の奧にはコインランドリーもあった。洗濯機は無料、乾燥機は有料。

その2につづく。

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