ベンチと液状化跡──舞浜駅前調査余録

舞浜駅前の調査にかんする余録を二つ。

その1。ディズニーランド来訪者の動線からはずれるが、空中歩道から地上へ降りてみると、東日本大震災のときの液状化の被害がまだかなり残されていることに気づかされる。いたるところ地面は波打ち、アスファルトやタイルがはがれ、大変な状態であった。

その2は、個人的には大発見だった。

舞浜駅前には、これまで青いベンチがおかれていた。そこにはびっしりと落書きがされて、耳なし芳一状態であった。前著『アトラクションの日常』に掲載した写真がこれである。

ところが、今回あらためて見てみると、これらの落書きだらけのベンチはすべて姿を消していた。ぼくの本の影響、というわけでもないのだろうけれど。

そしてベンチは、形は以前のものそのままでありながら、ステンレス素材の新しいものに置き換わっていた。

ステンレス製なので、以前のように塗装面を削って落書きすることができない。じっさい、新しいベンチに落書きを見つけることはできなかった。

その代わりなのかどうなのか、夕方には空き缶などが放置されていた。

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