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薪割りの冬至

冬至である。好きな時節でもある。一年でもっとも日の短い日というのが、そこはかとなくベンヤミン的であるように感じられるからだろう。

この時期は薪ストーヴも本格化する。先週末と今週末は、午後に少し時間をみつけて、薪割りをした。春にご近所から伐採木を何本かいただいた。そのまま庭の隅に転がしておいたのをひっぱりだし、チェンソーで玉切りにする。電気式の家庭用チェンソーなのだが、これで十分役に立つ。

玉切りにしたら、それを割る。このたび手動薪割り機というのをアマゾンで買ってしまった。「剛腕君」という名前がつけられているが、ネットで調べると、なぜか同名の商品なのに複数の異なる型番の商品が見つかる。それら相互の違いはわからない。在庫ありとなっていたIFP-10tという型番のものを購入した。

ネットの写真ではジャッキ部分は赤色だったような気もするが、べつに青であっても、ちゃんと動いてくれればよい。

仕組みは簡単である。自動車の油圧ジャッキを横倒しにしたようなものがついており、レバーを操作してこれを伸ばす。台においた薪は、ジャッキの反対側にある楔のようなものに押しつけられる。レバーは二本あり、左側がストロークが長く、右側が短い。まず左のレバーで薪をくさびに押しつける程度にまでジャッキを伸ばしておき、つぎに右のレバーを押してじわじわと圧をかけてゆく。するとやがて、パキッ! と大きな音がして、薪が割れる。

仕組み自体は、エンジン式の薪割り機と同じ。ちがいは動力が手動という点だけだ。操作もなんらむずかしくない。なにより安全。《くんくん》はさっそく「手伝うよ」といってやってきて、すぐに慣れ、どんどん薪割りをしてくれた。遊んでいるのとかわらない。

ネットのレビューだと、オイル漏れがあったりするケースもあるようだったが、ぼくのはさいわい問題なし。取説も日本語だった(とくに必要ないのだが)。かなり太い薪でも割れてしまう。難点をいえば、本体が重くてひとりで移動するのが無理、という点くらいだろう。

二日ほどの作業で、あれだけ場所をふさいでいた原木の山が、すっかり薪の山に化けてしまった。

量的には上の写真に映っている薪すべてをあわせても1カ月分には満たないほどだろうか。

ただし、今年焚いてしまうのではなく、来年用だ。一年かけて乾燥させる。それが薪ストーヴ的な時間の流れなのである。