緊縛の蛇

しばらく前のことだ。出先から帰ってくると、縁側に蛇らしきものがいた。

なかなかのんびりした地域である。蛇もたまに見かける。だが、このときはこんな状態であった。なお人によってはあまり気持ちのいい光景と感じられないかもしれない写真なので、そのばあいはご容赦を。

140616snake

とぐろを巻いている、と最初はおもった。だが、ちょっとようすが変だ。とぐろなら、真ん中にあるのは蛇の頭部であるはずだ。ところが、そうではない。

とぐろの中心にあるのは、つるんとした球状の物体だった。カエルのお腹みたいである。よく見ると、指のようなものが飛びだし、ときどき動いている。赤い液体状のものも滲んでいた。

おそらくは、蛇が獲物をつかまえ、じぶんの胴体でぐるぐる巻にして締めあげている最中だったのではないだろうか。哀れな獲物は小さなカエルのようにもおもわれたが、このへんではふだんあまり見かけないから、カナヘビだったかもしれない。

携帯していたiPhoneで写真を撮った。30分ほどして再びようすを見に行ってみた。もう影も形もなかった。