ドリームガールズ

東急シアターオーブでミュージカル『ドリームガールズ』を観た。来日公演はこれで何度目だろう。

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今回のエフィ役モヤ・アンジェラがすばらしい。お客さんたちも大感激といったところであった。

エフィは2006年の映画版ではジェニファー・ハドソンが演って、ディーナ役のビヨンセを完全に喰っていた。もともとこの作品はエフィ役でもっているようなものであり、エフィ役を観に行くようなものである。

舞台装置は、1960年代のアメリカのテレビ番組のセットのイメージで、シンプルな造りだが、活用の仕方は手が込んでいる。

ただ、どうしても人が出てきて対話するみたいな場面が多く、もう少し工夫があってもいいようにおもう。とりわけ第2幕はその傾向が強い。

ちなみに映画版の『ドリームガールズ』については、ぼくは著書『アトラクションの日常』(河出書房新社)の最終章でとりあげたことがある。よかったら読んでみてください。「夢」とは魅力的な言葉だが、今日それは欲望・身体・テクノロジーの三位一体でもって支えられており、よかれておもって行為すればするほど裏切られてゆく。

つぎは秋の『キンキー・ブーツ』かな。個人的な意見だが、シアターオーブの今後の演目ラインナップを見ると、ちょっと寂しさが禁じえない。個々の演目の良し悪しではなく、ラインナップとしての話である。ミュージカル専門をうたうのなら、もうひとがんばりしてもらってもいいのではないかとおもう。