ヴォーリーズのチャペル100周年

明学のチャペルはヴォーリーズの設計である。1916年建立なので今年で献堂100年だ。それを記念した講演会が去る11月5日(土)にひらかれた。

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講演会の主催は明治学院歴史資料館。ここ数年ぼくは同館の館長として奉職していることもあって列席したのだが、100名以上の方が集まってくださって、おかげさまで盛会だった。

お話をしてくださったのはヴォーリーズ事務所の方だった。ぼくは建築については関心もあるし知識も少しは持ちあわせているのだが、今回の話題の中心はヴォーリーズと滿喜子夫人をめぐる人物のほうだった。近年NHKの朝の連続テレビ小説『あさが来た』などでもとりあげられ、世間の関心はむしろそちらにあるのだという。……そうなんだ。

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このチャペルはヴォーリーズ夫妻が結婚式をあげた場所でもある。それは献堂3年後の1919年のこと。そのときの写真がプロジェクターで投影された。チャペルの演台の上に二人がたち、背後に日の丸と星条旗が飾られていた。その場所は、まさにいま映像が投影されているその場所であった。100年ちかい時間を越えて時空間がぐるりと一周したみたいな、ふしぎな感覚であった。

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縁あって2006年に明学に着任するまで、ぼく自身はこの学校のことはほとんど何も知らなかったのだが、近代日本の、とくに文化的な側面において果たしてきた役割の大きさをあらためて教えられる思いがした。