観たり読んだり

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ジャージーボーイズ

三回観た。この年代の日本人観客としては、まあ珍しい部類に入るだろう。 観ていて、だいたいの曲がおおむねうたえることに気づき(声を出さないようにしてうたっていたわけだが)、じぶんでもおどろいた。 なにしろフランキー・ヴァリとフォー...
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不在の主人公──『夢と狂気の王国』

『かぐや姫の物語』について前回書いたわけだが、それを観たときよりもさらに少し前に、砂田麻美監督の『夢と狂気の王国』を観た。 ジブリ潜入もののドキュメンタリー映画だ。──というと、べつに珍しくもないのだが、映画公開時になると必ずNHKあ...
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過ちを犯すこと──『かぐや姫の物語』

しばらく前のことだが、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を観た。 おもしろいなとおもったのは、登場する人間たちがみな過ちを犯すことである。 広告のコピーでは「姫の犯した罰と罪」ということになっているが、罪を犯すのは主人公のかぐや姫だ...
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映画『そして父になる』

すばらしい作品だった。 ひとは、あらかじめ誰かであるのではなく、ひととのかかわりのなかで何者かになってゆくのだということを、ていねいに描く。それも、劇的な出来事というよりも、ごくごくありふれた日常的なディテールの淡々とした積み重ねによ...
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映画『タイピスト!』

これはまた、まことによくできた映画である。観て損はないとおもいます。ぼくが観たのはヒューマントラストシネマ有楽町。ほぼ満席だった。 1950年代の終わり、タイプライターに魅せられた田舎娘が、秘書として働くべく都会へでてくる。そしてタイ...
カワサキW800

MotoNavi 片岡義男特集

書店でみかけ、つい買ってしまった。こういう雑誌のあることを初めて知った。 予想したとおり、特集のトーンは編集者の思い入れに彩られていた。気持ちはよくわかるのだが、それが先行するあまり、ややノスタルジーに傾きすぎてしまった印象で...
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映画『風立ちぬ』

いい作品だった。二度観にいってしまった。 宮崎駿の監督作品のなかでは『天空の城ラピュタ』についで好きかもしれない。ぼく自身は、『風立ちぬ』と聞くと、堀辰雄よりも先に松田聖子の(というか大瀧さんの)曲が自動的に脳内に再生されてしまうよう...
著作・寄稿のお知らせ

読書人の読書アンケート2013

今年も『週刊読書人』の上半期読書アンケートに寄稿させていただきました(7月26日号)。今回紹介したのはつぎの3点です。 佐倉統『「便利」は人を不幸にする』新潮選書 西山輝彦(写真)内田信平(文)『建材工場』エクスナレッジ ロ...
その他の観たり読んだり

和田誠展

和田誠展にいってきた。 会場は芳澤ガーデンギャラリー。歩いて15分ほどである。 市川には亡くなった作家の井上ひさしさんが長く居住していた。その顕彰の一環として、かれとよくコンビを組んでいた和田さんの展覧会がひらかれた...
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映画『二郎は鮨の夢を見る』

ヒューマントラスト有楽町で『二郎は鮨の夢を見る』を観てきた。 若い米国人ドキュメンタリストの初監督作品。バランスがとれており、鮨職人の最高峰といわれる小野二郎さんの握る鮨がどんなにすばらしいかも、たぶんそれなりに描けているだろう。 ...
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