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テレビ

地震

ぶじでしたか?

市川もずいぶん揺れました。本やら書類やらが散らかっていますが、まわりも含めて大きな被害なさそう。

こういうときには、すぐテレビをつけるものですね。津波の勢いと被害に、絶句。被害が最小でありますよう。

まだ、ときどき小さな揺れがきます。


赤影参上

ここ数カ月、子どもたちのお気に入りは『仮面の忍者赤影』である。週末の夕食が済むと、いそいそとDVDをセットしては数話ずつ観る。金目教篇、卍党篇と来て、いま根来篇。これもあと2話で観終わるところまで来た。

最初のテレビ放映は1967-68年。当然ぼくもリアルタイムでは観ていない。夕方の再放送の時間帯に観ていた。

好きな番組だったのだが、物語の中身はほとんど覚えていない。戦国忍者の赤影の髪型が七三なのは変だとか、特撮がメリエス時代なみにチャチだとか、どんな窮地に陥ってもすべて忍法ということで切り抜けてしまう超テキトーなご都合主義だということには、子どもながらに気づいていた。

今回あらためて観ると、赤影の髪型は、七三というよりほとんどリーゼントであった。戦国時代なのに。金目教篇のオープニング「赤影マーチ」はあいかわらず胸躍るものであるが、タイトルバックに挿入される歌詞のテキスト「手裏剣シュ、シュ、シュ」の「シュ」の数が、じっさいに歌われる歌詞よりひとつ多い。卍党篇に入ると修正されているのが、かわいらしい。

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選挙で萌えるマスメディア

千葉県議会の補欠選挙(市川市選挙)が公示された。今回は出張と重なるので、生まれて初めて不在者投票するつもりでいたら、無投票になったという。愉しみにしていたのに。

選挙で愉しそうといえば、このところのマスメディアである。

民主党の党首選挙に小沢一郎が出馬すると決まって以来、テレビの(新聞もだ)はしゃぎぶりようといったらない。連日、小沢が何をしたとか、菅が何をしゃべったとか、票読みはどっちが優勢だとか、どちらが党首にふさわしいかとか、話題に事欠かない。双方を支持する女性議員をならべて両者を競わせてみたりもする。新聞は新聞で、論説委員というひとたちが登場しては、したり顔で戦況を解説している。

テレビのなかのひとたちは、みな愉しそうだ。いきいきとしている。選挙ならまかしとけ!とばかりに張りきっているのだろう。

でもよく考えてみれば、「日本の将来が決まる」などと盛りあがっているのは、かれらと民主党関係者だけではないのか。今回は所詮、民主党内の儀式に過ぎない。ぼくたちが直接選択する選挙ではないのである。そんなこと、有権者なら誰でも知っているだろうに。視聴者のほうは、そうしたテレビのはしゃぎぶりに適度に付きあい愉しみつつ、でももう少し冷ややかなのではないだろうか。

それでも、テレビがつぎつぎと民主党首選がらみの映像を垂れ流すのは、それがかれらの体質によく合致しているからだ。

その体質には二面ある。ひとつは、テレビがなんでも娯楽にして消費の対象にしてしまうという性質である(ちなみに新聞は、世を憂えるしたり顔というポーズをとるのが得意)。もうひとつが、テレビのような20世紀日本型マスメディアは国民国家と不可分の形で存立しているらしい、ということである。

だとすれば、かれらが生き残る道は、やみくもにインターネット的なものにすり寄るのではなく、グローバル資本主義の時代において国民国家の可能性をマスメディアの立場から考えることではあるまいか。


プロの仕事ぶり

テレビを買った。一カ月くらいあれこれ検討して機種を選んだ。ソニーのHX800の40型、同じく壁寄せスタンド(SU-FL71M)とシアターシステム(HT-CT350)、それにパナソニックのBDレコーダー(DMR-BWT1000K)という組合せだ。

家電商品最安値の聖地といわれる(?)池袋に行って交渉した。ずいぶん安くしてもらい、おかげで、ぶじ予算内に収まった。もっとも最初は在庫があるはずだったのに、最終的には納期一週間かかるといわれた。急ぐ理由もなかったのでOKしたが、たぶんそうやって値引きしたぶんの調整しているのだろう。家電製品の価格は発売された瞬間から日ごとに下がってゆくものらしい。なんともバザール経済的なやりとりである(詳しくは拙著『アトラクションの日常』第4章参照)。

さて一週間後、配達と組立の日である。やってきたのはローレル=ハーディのような二人組。この二人組には心底びっくりさせられた。伝説のコメディチームに似ていたからではない。その仕事ぶりがあまりに適当だったからだ。

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死にざま一覧

しばらく前、梅雨のおしまいのころのことだ。大学院時代以来の友人のお父さまが亡くなった。80歳を越え、大往生だった。雨の日曜の夕方に、ランクルを走らせてお通夜にうかがった。大勢の参列者の末席につらなっていると、お坊さんがあらわれ、説教を始めた。

お坊さんは言う。「ひとはいずれ必ず死にます。死にはいくつかの種類がある」。一枚の厚紙をとりだし、あたかもワイドショーの人気司会者のような身ぶりで、それを参列者のほうへ向けた。そこには手書きで、ひとの死にざまがみごとに分類・一覧されていた。

「まず病死ですね。本日の仏さまはこれにあたるでしょう。つぎに事故死」といった調子で、話を続ける。「自死、みずから命を絶ってしまう、これはいけません。そして戦死。これはいまの日本ではあまりないかもしれませんな」

あとからよく思い直してみると、この死にざま一覧表はあくまで話の枕にすぎなかった。本題のほうは、お通夜という儀式はむしろ参列しているわたしたちが残された時間をどう生きるかということを考えなおすためにあるのだ、という、じつにまっとう、かつ実のある説教だったのだ。それに、死にざま一覧表がテレビ番組みたいなフリップで示されるというのも、その友人がテレビの研究をしていることを考えあわせると、まことに興味深い現象だったといわねばなるまい。しかしそのときは、ただただ呆気にとられているだけで、そのうちお経が始まってしまった。

お焼香のあと、座敷に坐っていた。まわりは故人と一緒に踊りを習っていたという妙齢の女性たち。元気である。友人が挨拶にやってきた。これまでいろいろ大変だったろうに、そんなことは一切表に出さず、ただ笑って「来てくれてありがとう」をくりかえしていた。

しばらくして、ぼくたちは席を辞し、再び雨のなかランクルで帰途についた。


ナショナルメディアとしてのテレビ

サッカー・ワールドカップ日本代表はとうとう16強に進出した。カメルーン戦での勝利以来、オランダ戦の健闘をへて、デンマーク戦は守備のみならず攻撃も積極的で、圧倒的にたたかっていた。

そうした姿をみるべく多くのひとたちがテレビに、あるいはパブリックビューイングのスクリーンに向かい、同じ時間に同じ試合中継番組を視聴し、その経過に一喜一憂して、勝利という結果と、それによって達成されたアウェーで初の16強進出という快挙をよろこぶ。

そうした様子をみるにつけ、あらためておもう。テレビはナショナルなメディアなのだと。

もちろんテレビに限らず、ラジオにせよ新聞にせよ広告にせよ、マスメディアとはおしなべてナショナルなものだ。ではあるものの、とりわけテレビにおいて、その性質は強調されているようにおもう。

テレビ受像器の画面にうつしだされるひとびとは口々に「同じ日本国民として誇りに思う」「勇気をもらった」などという言葉を口にしてはばからない。文筆でたべている新聞記者やサッカー・ジャーナリストでさえ、種々の記事に「日本人に生まれて良かった」と書いていたりする。

かれらの反応に通有されるキーワードは「国」「国民」「日本人」など。前提にあるのはナショナリズムである。ただし、政治的な立場はどうであれ、「ナショナリズム」という言葉だけに過敏に反応していてはいけない。

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