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	<title>散歩の思考 : SwingBooks.jp &#187; ディフェンダー「ひるね号」 | 散歩の思考 : SwingBooks.jp</title>
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	<description>明治学院大学文学部芸術学科准教授、長谷川一のブログ。</description>
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		<title>ディフェンダー「ひるね号」</title>
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		<pubDate>Sat, 01 Jan 2011 00:00:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[Defender 110]]></category>
		<category><![CDATA[ガジェット・買物]]></category>
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		<description><![CDATA[納車からひと月半が経過したランドローバー・ディフェンダー。この間の走行距離は約1400kmだ。一度名古屋へ往復したので距離は伸びたものの、まだまだ慣熟とはいいがたい。インプレッションというほど大したものではないが、ぼくな [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_5114" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/12/110101def.jpg" rel="lightbox[5113]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/12/110101def-468x351.jpg" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-5114" /></a><p class="wp-caption-text">　▲ディフェンダーひるね号（九十九里・木戸浜）</p></div>
<p>納車からひと月半が経過したランドローバー・ディフェンダー。この間の走行距離は約1400kmだ。一度名古屋へ往復したので距離は伸びたものの、まだまだ慣熟とはいいがたい。インプレッションというほど大したものではないが、ぼくなりの印象を簡単にメモしておきたい。</p>
<p>ディフェンダーのボディには幾種類かあるが、ぼくのは110のステーションワゴン。並行輸入車である。初度登録は2004年だが、製造は2002年のソリハル工場。できあがってから2年間、英国で昼寝していたらしい。だから「ひるね号」と名づけた。</p>
<p>300Tdiといって、伝統的なランドローバー製ディーゼルエンジンを積んでいる。ボディの色はチャウトンホワイト（ソリッド）。ディフェンダーは国連の平和維持活動でもつかわれているらしいのだが、外観はほぼそのまま。ひるね号の横腹やボンネットに「UN」と大書すれば見分けがつかないだろう。</p>
<p>最初にお店で見たときにはボンネット上に予備のタイヤを載せられるようマウントがついていた。このタイプは新車時から装着されているらしいのだが、錆びるし不要なので、ボンネットごと交換してもらった。さらにオーバーフェンダーが黒色だったところをボディと同色に塗り直してもらった。</p>
<p>5速マニュアル、ディーゼル、電子制御皆無といったスペックは、完全に時代に逆行している。というか、もともとディフェンダーは、1948年以来基本構造が変わっていないというシーラカンス的な車らしい。ラダーフレームにコイルリジッド、ボディはアルミ。足回りやエンジン・ミッションなど自動車としての根幹部分はたいへん頑丈にできているが、いわゆる快適装備系はほとんどない。思いつくまま、ざっと挙げてみよう。</p>
<ul>
<li>エアコンなし（後付つり下げ式クーラーのみ。ヒーターは別にあり）</li>
<li>シートはビニール（リクライニング機能なし）</li>
<li>パワーウインドなし（手回しハンドルだが、ときどき外れてしまう）</li>
<li>集中ドアロックなし（後付してもらった）</li>
<li>ラジオはEU仕様のため日本で使えず（国産のものに交換）</li>
<li>ヘッドライトの回路にリレーなし（ヘッドライトごとHIDに交換、リレーも追加）</li>
<li>ABSやエアバッグなどの安全装備なし（いっそうの安全運転を心がけるほかなし）</li>
<li>すきま風と雨漏りが「標準装備」</li>
</ul>
<p>ようするに、いまどきの国産車では考えられないような造りなのである。</p>
<p></p>
<p>それでも、購入時に機関部も内外装もしっかり整備してもらったので、全般に快調だ。</p>
<p>運転席はうんと右隅に寄っている。右腕がドアに常時あたり、大ぶりなアクションでステアリングを動かすのはむずかしい。むしろ送りハンドルのような操作方法が向いているのかもしれない。</p>
<p>シートポジションは高く、背もたれも直立に近い状態で座る。ランドローバーでは「コマンド・ポジション」とよぶらしい。そのため、フロントウィンドウのガラスの高さが低い（30cmほどしかない）にもかかわらず、見切りがよい。見かけの印象とは異なり、ランクル80より横幅と全長がひとまわり小さい。そのおかげで、狭いところでも案外問題なく入ってゆくことができる。ただし回転半径は大きい。ランクル80と変わらないか、少し大きいくらい。慣れていないと曲がりにくく感じるかもしれない。</p>
<p>運転席と助手席のシートは、簡素な造りではあるものの、よくできていて、長距離でも身体が痛くならず、なかなかぐあいがよい。いっぽうセカンドシートはさらに簡素なベンチシートで、背もたれが大人の背中の真ん中までしかない。路線バスの座席みたいなものである。家族がなんと反応するか気になっていたが、さいわい、いまのところとくに苦情はない。</p>
<p>エンジンは低速からトルクが出る。坂道発進時でもうっかりエンストさせてしまうことはない。だいたい2000回転前後でギアチェンジする。5速2000回転で80km/hの設定である。高速では、トラックにつらなって走行車線を流しているぶんには、けっこう快適である。</p>
<p>運転は想像以上にしやすい。背が高い（207cm）わりに低重心で、足許は粘り強く、妙によれたり揺れたりといった挙動を示すことはない。ただし絶対的なパワーはないので速度はたいして出ない。加速ものろい。ふつうの車にはまず負ける。</p>
<p>エンジン音は大きく、たいへんやかましい。それもそのはず、騒音を遮蔽することなどあまり考えてはいないようなのだ。ボンネット裏をみても遮音材はなく、内装にしても簡素のきわみ。内装トリムはあるものの、室内側を全部覆うようになっていない。外装パネル剝きだしの箇所があれば、溶接跡が剝きだしの部分もある。アルミ板の床の上には、ゴムマットが一枚敷いてあるだけだ。各ドアにデッドニングをしてもらったので、これでもだいぶ良好な部類らしいが、音楽をかけていても、音の細かい表情はすっかり消えてしまう。それでも、まあ車内での会話はそこそこ可能ではある。</p>
<p>雨漏り対策として、ルーフの雨樋をぐるりとコーキングしてもらった。これで、だいぶマシになっているとおもう。雨漏りしたのは、烈しい風雨のあとの一度だけ。それも、ふだん停めるカーポートとは違う場所で、露天に駐車していたときのことだった。</p>
<p>現在の国産車を基準にするのなら、ディフェンダーになど乗っていられない。ぼくもまるで気にならないというわけでもないのだが、そこは考え方を変えたほうがいいとおもっている。この車は、ひと言でいえば、原初的（原始的ではない点に注意）なのである。たしかに快適とはいいにくい。だが運転していると「機械を操縦している」という感覚がみなぎってくる。やれハイブリッドだ電気自動車だといった〈アトラクション〉的なご時世に、なんとも得難い経験である。</p>
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		<title>さらばランクル（3/3）</title>
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		<pubDate>Sun, 21 Nov 2010 04:58:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[あちこち散歩旅]]></category>
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		<category><![CDATA[ランクル]]></category>
		<category><![CDATA[北海道]]></category>
		<category><![CDATA[大洗]]></category>

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		<description><![CDATA[新しく買うディフェンダーの納車が近づいたある日、ぼくはランクルに乗って近所をひとまわりし、帰りに洗車場に立ち寄って、きれいに洗ってやった。帰宅して車内に掃除機をかけ、ぼくが持ち込んでいた装備品をとりはずした。大きな段ボー [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_4839" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru12.jpg" rel="lightbox[4837]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru12-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4839" /></a><p class="wp-caption-text">　▲歌島高原（北海道島牧村）</p></div>
<p>新しく買うディフェンダーの納車が近づいたある日、ぼくはランクルに乗って近所をひとまわりし、帰りに洗車場に立ち寄って、きれいに洗ってやった。帰宅して車内に掃除機をかけ、ぼくが持ち込んでいた装備品をとりはずした。大きな段ボールを用意したにもかかわらず、とりはずした装備品は意外なほど少なかった。</p>
<div id="attachment_4840" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru13.jpg" rel="lightbox[4837]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru13-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4840" /></a><p class="wp-caption-text">　▲島牧ユースにて（北海道島牧村）</p></div>
<p></p>
<p>それから、何人もの男のひとがつぎつぎとやってきて、ランクルのあちこちを細かく検分して帰っていった。その間も、ランクルはいつもと変わらず落ち着いて、されるがままにおとなしくしていた。</p>
<div id="attachment_4841" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru14.jpg" rel="lightbox[4837]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru14-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4841" /></a><p class="wp-caption-text">　▲岩手県の遠野近く</p></div>
<p>それからの数日、子どもたちは、ランクルはいついなくなるの？　と訊くようになった。なかなか昼間に家族がそろうことが少ないのだが、それでも11月のある木曜日の朝に、みんながランクルの前にそろって記念写真を撮った。</p>
<div id="attachment_4842" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru15.jpg" rel="lightbox[4837]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru15-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4842" /></a><p class="wp-caption-text">　▲大洗海岸にて</p></div>
<p>翌日の寒い朝、買取会社のひとがやってきた。キー、車検証、整備簿、マニュアルといった一式を、そのひとに渡した。こいつをどうぞよろしく、とぼくがいうと、相手の男のひとは少し笑って、わかりましたと答えてくれた。それからイグニションをひねると、やはりいつものように、一発で始動した。</p>
<p>しずしずと走りだした。ランクルはぼくの前でいったん停止した。窓から買取会社のひとが右手をあげて挨拶すると、そのままゆっくりと遠ざかっていった。マフラーの排気が白い息をあげた。しばらく乗っていなかったためか、ブレーキを踏むたびにキーキーと鳴いた。</p>
<p>斜め後ろから見るランクルの姿がいちばん好きだった。でも動いているときの後ろ姿を、そういえば初めて見るんだな、いつも運転していたから。そんなことをぼんやりと考えた。</p>
<p>やがて並木道のところで左に折れると、ランクルの姿は見えなくなった。</p>
<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru16.jpg" rel="lightbox[4837]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101122lancru16-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="alignnone size-medium wp-image-4843" /></a></p>
<p>ランクルがぼくのところに滞在していた期間は約7年。その間の走行距離32500km。新車時からの総走行距離にしたところでまだ95150km。ランクルの寿命からすれば、まだこれから、といったところだろう。この先いろんな風景のなかをたくさん走ってほしい。さらばランクル。ありがとう。</p>
<p>▼ <a href="http://swingbooks.jp/2010/11/20/landcruiser80_02"> さらばランクル（2/3）</a>へ戻る<br />
▼ <a href="http://swingbooks.jp/2010/11/19/landcruiser80_01"> さらばランクル（1/3）</a>へ戻る</p>
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		<title>さらばランクル（2/3）</title>
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		<pubDate>Sat, 20 Nov 2010 01:08:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
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		<description><![CDATA[家族でもっとも遠くまで出かけたのは、2年前の春に花巻へ出かけたときだろうか。このときは、長者原SAで仮眠し、朝目がさめたら、前の右タイヤがパンクしていた。さいわいSAのガソリンスタンドが開店していたので、そこで修理しても [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_4813" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru04.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru04-468x310.jpg" alt="" title="101120lancru04" width="468" height="310" class="size-medium wp-image-4813" /></a><p class="wp-caption-text">　▲羅須地人協会の駐車場にて（岩手県）</p></div>
<p>家族でもっとも遠くまで出かけたのは、2年前の春に花巻へ出かけたときだろうか。このときは、長者原SAで仮眠し、朝目がさめたら、前の右タイヤがパンクしていた。さいわいSAのガソリンスタンドが開店していたので、そこで修理してもらった。その年の秋、こんどは北海道のニセコで、後ろの左タイヤがパンクした。このときもすぐにタイヤ屋さんが見つかって修理してもらった。市川に戻ってからデューラーのATに交換した。まあ、あんまりMTという柄ではない。</p>
<div id="attachment_4814" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru05.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru05-468x351.jpg" alt="" title="101120lancru05" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4814" /></a><p class="wp-caption-text">　▲函館山麓の最奥（北海道）</p></div>
<p>単独行では毎年9月の北海道行きがランクルとの長旅だった。勘定してみると5回になる。初めのうちはおとなしく高速をつかって走っていったのだが、やがてさまざまなルートをたどるようになった。</p>
<p></p>
<div id="attachment_4816" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru08.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru08-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4816" /></a><p class="wp-caption-text">　▲青森県の白神林道にて</p></div>
<div id="attachment_4819" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru09.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru09-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4819" /></a><p class="wp-caption-text">　▲道北の林道を函岳へ向かう</p></div>
<div id="attachment_4820" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru10.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru10-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4820" /></a><p class="wp-caption-text">　▲猿払海岸にて</p></div>
<p>今秋はついに林道づたいに東北を北上し、北海道では最北端まで達したのち、島牧へ寄ってから大間へ戻り、北上山地を縫うようにして走る三桁国道を走って帰ってきた。今秋の旅の走行距離は4500km。それまで平均で年5000kmも走っていないくらいだったから、異例の長旅だった。</p>
<div id="attachment_4821" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru11.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru11-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4821" /></a><p class="wp-caption-text">　▲宗谷岬灯台下駐車場。正面彼方に樺太が見える</p></div>
<p>ぼく自身にとっても、オホーツク海を目にしたのはほとんど15年ぶりであったし、最北端宗谷岬にいたっては23年ぶりであった。灯台のある台地上の駐車場から、ランクルと一緒に、水平線の向こうに浮かぶ樺太（サハリン）を眺めた。</p>
<div id="attachment_4815" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru06.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru06-468x351.jpg" alt="" title="101120lancru06" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4815" /></a><p class="wp-caption-text">　▲大平山登山口にて（北海道島牧村）</p></div>
<p>毎秋の北海道行きでは二回、向こうで家族と落ちあって島牧を訪問した。一度は狩場山に登り、二度目には大平山に登った。大平は険しい登山で、ぶじにランクルの待つ駐車場まで戻ってきたときには、最年少の《くんくん》はおいおいと泣きだしてしまったものだった。二回とも、帰路は苫小牧から大洗へフェリーで帰ってきた。ステッピーはけっきょく津軽海峡を越えることはなかっただけに、ランクルには何度も北海道の景色を見せてやることができたのはよかったとおもっている。</p>
<div id="attachment_4822" class="wp-caption alignnone" style="width: 478px"><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru07.jpg" rel="lightbox[4812]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101120lancru07-468x351.jpg" alt="" title="101120lancru07" width="468" height="351" class="size-medium wp-image-4822" /></a><p class="wp-caption-text">　▲苫小牧→大洗のフェリーの車両甲板</p></div>
<p>しかしぼくのなかでランクルは、先述したような経緯もあって、どこかで暫定的な存在という気持ちが拭えなかった。ランクルが故障しないで走ってくれるだけに、そういう気持ちをもつことが申しわけなくおもわれた。けれども、毎年秋の長旅から帰ってくると、自動車での長旅が愉しいだけについつい、気持ちは「つぎに買うならこれ」と決めた車のほうに向かってしまうのだった。昨年も一昨年もそうだった。</p>
<p>そして今年、とうとう意を決して、買い替えることにしてしまった。《あ》は、どうしていま買い替えなくちゃならないかわからないと反対した。彼女は運転免許証をもっていないが、彼女なりにランクルのことを気に入っていたのだ。</p>
<p>ランクルの実質的なラストランは10月。前に「散歩の思考」でも書いた、<a href="http://swingbooks.jp/2010/10/17/oarai">日帰りでの大洗行き、《くんくん》との二人旅</a>だった。</p>
<p>▼ <a href="http://swingbooks.jp/2010/11/21/landcruiser80_03"> さらばランクル（3/3）</a>へ続く<br />
▼ <a href="http://swingbooks.jp/2010/11/19/landcruiser80_01"> さらばランクル（1/3）</a>へ戻る</p>
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		<title>さらばランクル（1/3）</title>
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		<pubDate>Fri, 19 Nov 2010 01:12:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
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		<category><![CDATA[ランクル]]></category>
		<category><![CDATA[北海道]]></category>

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		<description><![CDATA[ランクル80がわが家に来たのは2003年12月の初めだった。初度登録は1995年だから、その時点ですでに8年落ちだった。 その前に乗っていたステップワゴンは、わずか18カ月で手放すことにした。一度手に入れたものは長くつか [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101119lancru01.jpg" rel="lightbox[4790]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101119lancru01-468x351.jpg" alt="" title="101119lancru01" width="468" height="351" class="alignnone size-medium wp-image-4791" /></a></p>
<p>ランクル80がわが家に来たのは2003年12月の初めだった。初度登録は1995年だから、その時点ですでに8年落ちだった。</p>
<p>その前に乗っていたステップワゴンは、わずか18カ月で手放すことにした。一度手に入れたものは長くつかうタイプの人間として、これは異例のことであった。</p>
<p>理由はキャンピングトレーラーだ。当時トレーラーを買うつもりでいて、そのトラクターとして力不足が否めなかったからだ。ステッピーは気さくで、ホンダ車らしくよくまわるエンジンがたのしかった。だが逆にいえば、まわさないと走らないという性質でもあった。トルクが細いため一家フル乗車時には苦しい。車体剛性も足らなかった。走っていると、ときおり車体がよじれるような感覚があった。</p>
<p>好みからいけばランクル70ディーゼルあたりがよかったのだが、すでに排ガス規制が始まっており、市川は規制区域内だから選択肢に入れられない。100系は中古でも高価すぎたし、あのセルシオ的ラグジュアリー路線が性に合わないのとで見送った。そこで、価格的にもこなれていた（それでもぼくにとっては十分高価ではあったのだが）ランクル80に絞ることにした。</p>
<p>四駆好きだが、オフをやるわけではない。ナッジバーやインチアップなどのいかにもRV的な装備は不要、背面タイヤもなくてよく、できるだけノーマルに近い禁煙車。そんな条件のもと、あれこれと探しまわって何台か試乗し、最後に出かけていった光が丘の東京トヨタ中古車店で、出会った。</p>
<p></p>
<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101119lancru02.jpg" rel="lightbox[4790]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101119lancru02-468x310.jpg" alt="" title="101119lancru02" width="468" height="310" class="alignnone size-medium wp-image-4792" /></a></p>
<p>このように、どちらかといえば、積極的というより、消去法の現実解ということで選んだのがランクル80だった。ところが、乗りだしてみると、たちまち、この車の気質のよさに魅せられるようになった。</p>
<p>ひと言でいえば、まじめで健気。ステッピーが『きかんしゃトーマス』でいうとパーシーみたいな感じだったとすれば、ランクルはエドワードだった。エンジンはじゅうぶん力強く、車体は堅牢。シートの造りは文句なく、サードシートをつかわずとも家族5人がゆったり坐れる。それでいて室内はそこそこ静粛。信頼性は高く、ほとんど故障らしい故障もない。中長距離の旅行にはうってつけだった。</p>
<p>とはいえ、横幅1930mmもある車体は巨大すぎた。日本の、とくに道の真ん中に平気で電柱が生えていたりするような市川界隈では、神経をつかわざるをえない。うちの前の道なども狭く、一部は左右にほとんど余裕がない箇所があった。入り方をまちがえると、欲ばって穴にスタックしたクマのプーさんのように身動きできなくなってしまう。</p>
<p>もちろんそんな環境だから、冷静になってみればキャンピングトレーラーなど入庫できるはずもない。さらに子どもが大きくなって部活などが忙しくなり、またぼく自身の身辺も何かと忙しくなってきた。いつのまにか、キャンプどころではなくなっていた。</p>
<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101119lancru03.jpg" rel="lightbox[4790]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/11/101119lancru03-468x351.jpg" alt="" title="101119lancru03" width="468" height="351" class="alignnone size-medium wp-image-4793" /></a></p>
<p>だからせっかくのランクルも、ふだんはさして出番があるわけではなかった。そういうときでもランクルは、おりこうな番犬のようにして、いつも同じ場所にいて、ただ静かにたたずんでいた。それでも、いざ出動となれば、一発でエンジンがかかるのだった。</p>
<p>▼ <a href="http://swingbooks.jp/2010/11/20/landcruiser80_02"> さらばランクル（2/3）</a>へ続く<br />
▼ <a href="http://swingbooks.jp/2010/11/21/landcruiser80_03"> さらばランクル（3/3）</a>へ続く</p>
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	</item>
		<item>
		<title>ランクル売却でかいま見る中古車買取の世界（2/2）</title>
		<link>http://swingbooks.jp/2010/11/15/usedcar2/</link>
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		<pubDate>Mon, 15 Nov 2010 00:00:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[メディア論的に考える]]></category>
		<category><![CDATA[日々のエッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[日にち雑記]]></category>
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		<category><![CDATA[ランクル]]></category>
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		<description><![CDATA[けれども、これで一軒落着とはいかないところが中古車買取の世界である。 利用者の側からみて、中古車買取の世界を不透明にしているもうひとつの要因は、二重査定（再査定）である。買い取ったあと重大な瑕疵が見つかったばあいに減額が [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>けれども、これで一軒落着とはいかないところが中古車買取の世界である。</p>
<p>利用者の側からみて、中古車買取の世界を不透明にしているもうひとつの要因は、二重査定（再査定）である。買い取ったあと重大な瑕疵が見つかったばあいに減額が発生することである。つまり出張査定時に提示された買取価格が減額されてしまうばあいがある、ということだ。本来は瑕疵担保責任の一種であり、そのかぎりにおいては一般的にみてそれなりに妥当な条項だといってもいいかもしれない。</p>
<p>ただし大きな問題がある。それは、そのばあいの減額の金額を買取店が一方的に決定できるという意味の文言が契約書に書かれているケースがあることだ。</p>
<p></p>
<p>このことは、瑕疵担保責任の条項の拡大解釈を許すことになる。じっさい、引き取って再査定してみたらじつは事故車でしたとか、どこそこが壊れていましたなどと（ときには事実に反して）理由を付け、当初提示した査定額から減額を迫ることが可能だからだ。この方式ならば、契約までの他社との競合時にも、いくらでも高い買取価格を提示することができる。結果、契約を勝ち得たのなら、あとから買取店に都合のいい価格まで「減額」すればすむ。そしてそのようなことに不幸にして遭遇してしまったばあい、利用者の立場は圧倒的に弱い。すでに契約書に署名捺印をしてしまっているうえに、車と書類を渡してしまっているからだ。このような事例がけっして少なくないのだという。</p>
<p>さらに名義変更の時期の問題もある。オークションに出品するさいの経費を圧縮するためらしいのだが、買取店が買い取った車の名義を自社に名義変更することをせず、先延ばししたままでいることがあるらしい。名義変更の手続きには、売却時に所有者が買取店にわたす印鑑証明が不可欠なのだが、その有効期限は発行後三カ月間だから、その間であれば先延ばししていたとしても名義変更は可能だ。オークションなり店頭なりで売却できれば、名義変更の回数を一回減らすことができるからだ。</p>
<p>しかし、その間にも業者が車を移動させることはあり、そのときに事故をおこしたりすれば、ばあいによっては車検証上の所有者に責任がおよびうる。たとえ買取契約後であり、実質的には「所有者」でなかったのだとしても。それではまったく割にあわないと、誰もが考えることだろう。ただ買取業者を除けば。</p>
<p>中古車売買の世界にだって、もちろん、まっとうな業者もあるだろう。しかし、目の前にいる業者がそうであるかどうかを利用者という素人が適切に判別するのは、ほぼ不可能といってよい。だから、この業界にたいするマイナスなイメージと、それに由来する警戒感が、いきおい先行しがちとなる。</p>
<p>　　　　＊</p>
<p>ぼくも二重査定と名義変更の二点について、買取店に確認した。名義変更にかんしては、その店では通常一カ月半から二カ月かかるというところを二週間以内に実行してもらうという文言を契約書に追記してもらうことに同意してもらうことができた。</p>
<p>しかし、二重査定にかんしては「しない」とはいえないという。出張査定ではわからないことがあるため、たとえば機関やデフの故障、また事故車や水没車であることの判明などのような「重大は瑕疵」が発見されたばあいは、減額が発生しうるのだそうだ。</p>
<p>先述したように、こうした姿勢はこの店だけでなく、どの買取店にもほぼ共通するものなのだが、だったら出張査定とはいったい何なのかという疑問が浮かぶのは避けられない。せめて出張査定で出される数字はあくまで「目安」にすぎないのだと事前に明確に断っておくくらいのことがあって、しかるべきではなかろうか。</p>
<p>ひどいところは、減額を避けるための「保険」を用意していて熱心にすすめたりもする。その保険に入れば、車を引き渡したあとに何があろうと一切請求や減額が発生しないというのだ。査定のお兄さんは、さも客のためという話のもって行き方をして誘導しようとするのだが、ちょっと待て。それって、おかしくないか？　話が逆だろう。</p>
<p>ふつうの感覚でいえば、出張査定が「査定」としてまともに機能していないという買取店側の態勢の不備から生じるリスクまでも客に背負わせようとしているとしか思われない。そして中古車買取という取引関係のなかでは、客は「売り手」となるため「消費者」にならず、ゆえに公的な消費者保護の対象になりにくいという特徴もある。悪く考えれば、上述のような姿勢の買取店は、そのような特徴を熟知したうえで、自己のリスクを最小限に抑えるべく、客の無知につけこんでいる、という言い方もできなくもない。</p>
<p>ぼくの頼もうとしている買取店は、さすがにこうしたことは言わなかった。修理を要するような「重大な瑕疵」が見つかったばあい、一方的に判断せず、両者で協議しますという。そのさいの見積もりは、買取店側だけでなく、こちらの指定する工場でもとることができる。結果的に車を引きあげることも可能で、そのばあいは一切のペナルティなしで契約を解除できるという。</p>
<p>これならば、内容的に妥当でなくもない。ところが、ならばそのことを契約書に註記してほしいというと、なぜか相手は怒りだした。そんな細かいことまで書き出していたらきりがない、疑っているというならこの話はなかったことにしてもらいたい、というのである。えっと、そんなにマズいことを言ってしまったかしら。信用したいからこそ口約束を避けたいのであり、それゆえに申し出ているのだが、向こうからすれば、そう言われること自体がじぶんたちを信用していない証に見えるわけだ。こうなると完全にすれ違いである。</p>
<p>十年前なら、売り言葉に買い言葉、こちらもカッときて「だったらもう結構！」と受話器を叩きつけていたかもしれない。だがそこはこちらも四十肩さえ経験した大人（ははは）であるから、落ち着いて対応する。</p>
<p>で、その店の契約書の雛型を事前にみせてもらったところ、なるほど、とおもった。拍子抜けするくらい簡単、つまり、ある意味ではザルザルなものだったのだ。某有名店のそれなど、細かい文字でびっしり条項が書きつらねてあり、明らかに買取店が優位なように利用者を細かく拘束する内容らしいのだが（少なくとも数年前までは）、それとは比べようもないほど粗い。この程度の「解像度」で十分やってこれているということは、ここに記されていない諸々にかんしてはすべて日本的共同体特有の「呼吸」でもって埋めているということでもある。いいかえれば、都市社会的というより村落共同体的な感覚であり、形式的にはどうあれ、実質的には近代的制度としての「契約」関係は要求されていないということだ。だとすれば、かれらの反応もそう不思議ではないともいえる。</p>
<p>同時にこのことは、中古車買取店の世界の住人たちが、じぶんたちの世界の像をじぶんたちの視点からしか見ておらず、客の立場からみたときのあまり清々しいとはいいにくいイメージについて無頓着だということを示してもいる。ここには（よくもわるくも）顧客志向という意識は稀薄であり、こうした感覚のままデジタルネットワーク社会のなかを生き延びてゆくのは容易ではないようにおもわれる。中古車業界の厳しさの原因は、いわゆる「クルマ離れ」だけではないようだ。</p>
<p>だが逆に、そうであるがゆえにこそ、ここに商機もあるのになあ、という気もする。公平で透明性の高い商売に徹し、そのことを適切にアピールする。そうすれば、きっとニーズはあるだろう。</p>
<p>それにしても、こんな調子で、はたして無事に買取が完了するだろうか。これまで何台もの車を手放してきたが、買取店に売るの今回が初めて。少々くたびれました。</p>
<p>▼<a href="http://swingbooks.jp/2010/11/12/usedcar1">ランクル売却でかいま見る中古車買取の世界（1/2）</a>へ戻る</p>
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		<item>
		<title>ランクル売却でかいま見る中古車買取の世界（1/2）</title>
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		<pubDate>Fri, 12 Nov 2010 02:30:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[メディア論的に考える]]></category>
		<category><![CDATA[日々のエッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[日にち雑記]]></category>
		<category><![CDATA[考えたこと]]></category>
		<category><![CDATA[ランクル]]></category>
		<category><![CDATA[中古車]]></category>
		<category><![CDATA[査定]]></category>
		<category><![CDATA[買取]]></category>

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		<description><![CDATA[このところバタバタと忙しい。その一因は、ディフェンダーを購入するため、ランクルを手放すことにしたためでもある。愛機ランクル80（ハチマル）の思い出については別稿を期す。ここでは今回かいま見た中古車買取という、いわく言いが [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>このところバタバタと忙しい。その一因は、ディフェンダーを購入するため、ランクルを手放すことにしたためでもある。愛機ランクル80（ハチマル）の思い出については別稿を期す。ここでは今回かいま見た中古車買取という、いわく言いがたい鈍色の世界の一端について書き記しておきたい。</p>
<p>新しく買うことにしたディフェンダーは、現在ランドローバーのディーラーでは扱っておらず、並行輸入車（の中古）である。だから今回は、よくあるディーラーでの下取りという方法は最初から選択肢に入らない。買取店に査定してもらうのがよかろうということで、カーセンサーの一括査定というのに申し込んだ。数社まとめて査定してもらえるのだという。クリックした瞬間に、さっそく電話がかかってきた。できるだけメールで連絡してほしいと注記しておいたはずなのだけれど。</p>
<p>ふつうなら値がつかないような年式なのだが、そこはランクル、つぎつぎと出張査定をさせてほしいと連絡が入り、その数11社におよんだ。いくつかだけ選んでお願いするのも変だし、見積もりをとるのは多いほうがよかろうと、時間を調整して、すべての買取店に現車を見てもらった。</p>
<p>研究批評物書き稼業という商売柄、事前にあれこれ調べないと気がすまない性分である。中古車査定にかんしては、調べれば調べるほど、なんともややこしい話が累々と見つかる（むろん事実もあれば風聞もあるだろうが）。査定に来るひとにもいろいろあるようだ。やや重たい気持ちで、事をすすめる。</p>
<p></p>
<p>さいわいなことに、今回うちに来てくれた査定のひとたちで、ちょっと応対に困るような類に該当したのは、ひとりだけだった。あとは、大手も小規模なところも、まあ想定の範囲内。</p>
<p>査定後すぐに値段を出して、熱心にうちのランクルをほしいといってくださるところも、あるにはある。だが、それをするのはたいていベテランらしき中年のおじさんであって、全体からみれば少数派。ほとんどの買取店のばあい、若いお兄さんがやってきて、車を見てから（ろくに見ていないケースも少なくない）、こちらの希望額や他社の提示額をやたらに聞きたがり、そのあとしぶしぶ、本部に照会しますといってケータイやパソコンで何やらやりとりしてから値段を出す。</p>
<p>　　　　＊</p>
<p>中古車買取の世界に君臨する王様は、いまやデータベースである。</p>
<p>中古車の売買取引は本来クリフォード・ギアツいうところのバザール経済的な世界である。新車ならどの個体も均質であることが前提されるが、中古車は新車として世に出て以降の来歴こそが重要である。ひとつとして同じ個体がないという多様性のなかで、査定という行為が重要な意味をもつ。査定は人間の眼によって、知識と経験と長年にわたって培われた勘に依存するという意味できわめて職人的、人間的な技であるはずだ。ところが、どこの世界でも同じように、近年そうした人間的な技術に不可避にともなう多義性は、極力排除される傾向にある。つまり「損」や「失敗」をする可能性をなるべく排除していった結果、すべての指標はたったひとつ、つまり市場取引の過去のデータに収斂してゆくのである。</p>
<p>今日、中古車の買取相場とは、実質的には業者オークションの相場が基準になっており、そこからいくら引いて安全を見るか、あるいは自社の利益を少々削っても他社を制して買い取るか、という判断で決まるらしい。なるべく安く買ってなるべく高く売るのは商売人の基本姿勢だから、それはまあ、よい。ただし価格調整の判断をくだす権限があるのは本部の責任者だけ。派遣されるお兄さんたちはじぶんの判断では何ひとつ決められない。「子どものおつかい」みたいな役まわりである。</p>
<p>それゆえ、査定に来る若いお兄さんたちの台詞は、みごとにワンパターンである。かれらは言う。じぶんが会社に見られているのは台数だけだから、希望額をいってもらえれば会社にかけあいます、と。しかし、そういう言葉を客にむかって述べることが、はたして「客の立場にたつ」ということだろうか。</p>
<p>もっとも、ある種無邪気にそんな言葉を述べてしまえることをもって、それをかれらの個人的な資質のせいにしてはいけないとおもう。そうではなく、中古車買取という世界の問題というべきだろう。責任を与えられなければ絶対に人材は育たないから、かれらは買取会社というシステムの消耗品ということである。査定のお兄さんたちの吐く言葉は、そういう関係のなかで呼び寄せられてくるのだ。ペットが飼い主に似るがごとく、中古車買取の世界は、なにか事故車に似てきてしまっているような気さえする。</p>
<p>さて、そんなわけで、査定のお兄さんたちは、本部とのやりとりをしたのちでさえ煮えきらない。買取価格を明言しなかったり、示しても10万円くらいの幅があったりする。ひどいところは、ちゃんと調べてあとで数字を出しますといったきり、その後連絡が途絶えてしまう。数社あったが、このなかには業界大手チェーン店も複数含まれている。好意的に解釈すれば、古い車なので値段が出せないということだったのかもしれない。いずれにせよ、こちらから断る手間もはぶけたので、おたがい楽だったかもしれない。</p>
<p>かと思えば対照的に、いますぐ売ってくれ、こちらも今週のオークション相場で値段を出しているのだ、とじぶんの都合をたてにやたら強引に迫ってくるところもある。とにかく、いろいろな査定のひとたちと会い、いろいろな話を聞かされた。</p>
<p>思案の結果お願いすることに決めたのは、四駆を専門に扱っている中規模の店。買取専業店というより、中古車販売店の買取部門といったほうがよいかもしれない。買取価格が突出して高かったわけではない。だが他社が海外輸出向けのオークションにかけるという話をするのにたいして、ここは国内需要を中心に考えるという姿勢だった。個人的な感傷としては、うちのランクルには、まだもう少し国内を走っていてもらいたい。そこで、ここにお願いすることにしたのである。</p>
<p>この店は、じつはカーセンサーの一括査定のなかに入っておらず、あとから単発で査定を申し込んだところだった。お店に電話したときの対応はユルく、現れた査定士さんも特別にファミリアだったわけではない。しかし査定はしっかりしていたようで、買取価格の交渉でもあまり面倒な駆け引きはいわず、最初からあるていど妥当な額をはっきり出してくれた。ここに決めたのは、まずまず妥当な判断だった──はずである。</p>
<p>▼<a href="http://swingbooks.jp/2010/11/15/usedcar2">ランクル売却でかいま見る中古車買取の世界（2/2）</a>へ続く</p>
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		<title>マニュアル</title>
		<link>http://swingbooks.jp/2010/10/26/def-manuals/</link>
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		<pubDate>Tue, 26 Oct 2010 00:00:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[Defender 110]]></category>
		<category><![CDATA[ディフェンダー]]></category>
		<category><![CDATA[ランクル]]></category>

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		<description><![CDATA[とうとう決心。愛機ランクル80を手放し、買い替えることにした。 新しいのは登録から6年落ちの中古である（なんか矛盾した表現だが）。ただいま整備してもらっている最中で、手許にやってくるのはしばらく先になりそうだ。 さしあた [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/10/101023def_manuals.jpg" rel="lightbox[4630]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/10/101023def_manuals-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="alignnone size-medium wp-image-4631" /></a></p>
<p>とうとう決心。愛機ランクル80を手放し、買い替えることにした。</p>
<p>新しいのは登録から6年落ちの中古である（なんか矛盾した表現だが）。ただいま整備してもらっている最中で、手許にやってくるのはしばらく先になりそうだ。</p>
<p>さしあたり、マニュアルとパーツカタログを先行して入手した。こういうものが世に出まわっているというのは、日本の一般的なユーザーが想定しているような車ではないということかもしれない。じっさい、ハイブリッドやら電気自動車やらといった昨今の流行とはほぼ真逆の選択なのだ。</p>
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		<title>海を見にゆく</title>
		<link>http://swingbooks.jp/2010/10/17/oarai/</link>
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		<pubDate>Sun, 17 Oct 2010 01:00:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[あちこち散歩旅]]></category>
		<category><![CDATA[子どもの時間]]></category>
		<category><![CDATA[旅する]]></category>
		<category><![CDATA[日々のエッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[ランクル]]></category>
		<category><![CDATA[大洗]]></category>
		<category><![CDATA[海]]></category>

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		<description><![CDATA[海を見にいってきた。 べつにカッコいいような話ではない。《くんくん》と二人でランクルを2時間ばかり走らせて到着。大洗である。駐車場の目の前に太平洋がひろがる。湘南あたりとは違い、それなりに外海らしい本気の波が打ち寄せてい [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/10/101017ooarai.jpg" rel="lightbox[4591]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/10/101017ooarai-468x351.jpg" alt="" title="Exif_JPEG_PICTURE" width="468" height="351" class="alignnone size-medium wp-image-4592" /></a></p>
<p>海を見にいってきた。</p>
<p>べつにカッコいいような話ではない。《くんくん》と二人でランクルを2時間ばかり走らせて到着。大洗である。駐車場の目の前に太平洋がひろがる。湘南あたりとは違い、それなりに外海らしい本気の波が打ち寄せている。</p>
<p>《くんくん》は当然のようにして、靴と靴下、それに上にはおっていたシャツを脱いでぼくに預け、ズボンの裾をまくりあげて波打ち際にくりだしていった。</p>
<p>打ち寄せる波に足を濡らされないようにして、波と押しくらまんじゅうをするようにする。見ていると、波はまるで呼吸をしているみたいだ。テンポは変わらず規則正しく打ち寄せる。けれども砂浜につくる波や泡のパターンは毎回少しずつ異なっている。</p>
<p>時折、勢いよくざぶーんと大きな波がやってくる。波はぼくが腰をかけている階段状の堤防の下まで迫る。くんくんはきゃあと声をあげて波を避けようとするが、むろん逃げきることなどできず、けっきょく波をかぶっている。気づけばズボンの裾のみならず、Tシャツまでぐしょぐしょ。案の定、というべきか。</p>
<p>こうなると、あとはもう濡れるのもかまわず、波と戯れている。まわりには同じような子どもたちが何人もいる。みんな、ずぶ濡れ。でも、やたら愉しそうである。</p>
<p>陽がだいぶ傾いてきた。さて、どうしたものか……。着替えなど持ってきていないぞ。タオルが一枚あるだけ。</p>
<p>濡れたTシャツとズボンを脱がせてビニール袋に入れる。上には、さきほど脱いでおいたシャツ一枚を着せる。下は、仕方がないのでぼくのはおっていたシャツを、巻きスカートみたいに巻いておく。シートの上にタオルを敷き、そのうえに坐らせる。</p>
<p>そんな恰好でも本人はすっかりご機嫌で、鹿島から東関東道・湾岸と走って市川までの帰途のあいだ、何やらおしゃべりを続けていた。</p>
<p>《くんくん》ももう小学三年生。あと数年のうちに、もう両親と一緒に出かけるようなことはなくなり、かれ自身の世界をつくりはじめることだろう。</p>
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		<title>濁流化する日本</title>
		<link>http://swingbooks.jp/2010/09/13/japan_dakuryu/</link>
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		<pubDate>Mon, 13 Sep 2010 09:00:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[あちこち散歩旅]]></category>
		<category><![CDATA[北海道]]></category>
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		<category><![CDATA[東北]]></category>
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		<category><![CDATA[青森]]></category>

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		<description><![CDATA[渡道の途中、新潟・山形・秋田・青森の各県をとおってきた。それぞれの県境は林道を越えてきた。 青森で大雨に遭遇した。河川が濁流化している。真っ茶色の水の塊があとからあとから猛烈に押し寄せてくる。いまにも堤防から溢れだしそう [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/09/100913dakuryu.jpg" rel="lightbox[4415]"><img src="http://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2010/09/100913dakuryu-468x351.jpg" alt="" title="100913dakuryu" width="468" height="351" class="alignnone size-medium wp-image-4416" /></a></p>
<p>渡道の途中、新潟・山形・秋田・青森の各県をとおってきた。それぞれの県境は林道を越えてきた。</p>
<p>青森で大雨に遭遇した。河川が濁流化している。真っ茶色の水の塊があとからあとから猛烈に押し寄せてくる。いまにも堤防から溢れだしそうな勢いだ。特定の川だけではない。どの川もどの川も、そうなのだ。</p>
<p>濁流は河口まで流れくだり海に注がれる。そのせいなのか、海もまた海岸に沿って帯状に、茶色に染まっていた。</p>
<p>もしかしたら、雨が降るたびに川がこうなってしまうのだろうか。さすがに、そうではないだろう。豪雨のせいなのか、森の保水力が落ちているせいなのか、複合的な要因なのか、たまたま遭遇しただけでは判断のしようがない。</p>
<p>いずれにせよ、降りはじめて一日もたたないうちにこうまで濁流化してしまったわけだ。背筋の寒くなる光景だった。</p>
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		<title>死にざま一覧</title>
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		<pubDate>Wed, 28 Jul 2010 04:39:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Hajime Hasegawa</dc:creator>
				<category><![CDATA[日々のエッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[日にち雑記]]></category>
		<category><![CDATA[テレビ]]></category>
		<category><![CDATA[ランクル]]></category>
		<category><![CDATA[ワイドショー]]></category>
		<category><![CDATA[梅雨]]></category>
		<category><![CDATA[死]]></category>
		<category><![CDATA[水島久光]]></category>
		<category><![CDATA[通夜]]></category>

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		<description><![CDATA[しばらく前、梅雨のおしまいのころのことだ。大学院時代以来の友人のお父さまが亡くなった。80歳を越え、大往生だった。雨の日曜の夕方に、ランクルを走らせてお通夜にうかがった。大勢の参列者の末席につらなっていると、お坊さんがあ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>しばらく前、梅雨のおしまいのころのことだ。大学院時代以来の友人のお父さまが亡くなった。80歳を越え、大往生だった。雨の日曜の夕方に、ランクルを走らせてお通夜にうかがった。大勢の参列者の末席につらなっていると、お坊さんがあらわれ、説教を始めた。</p>
<p>お坊さんは言う。「ひとはいずれ必ず死にます。死にはいくつかの種類がある」。一枚の厚紙をとりだし、あたかもワイドショーの人気司会者のような身ぶりで、それを参列者のほうへ向けた。そこには手書きで、ひとの死にざまがみごとに分類・一覧されていた。</p>
<p>「まず病死ですね。本日の仏さまはこれにあたるでしょう。つぎに事故死」といった調子で、話を続ける。「自死、みずから命を絶ってしまう、これはいけません。そして戦死。これはいまの日本ではあまりないかもしれませんな」</p>
<p>あとからよく思い直してみると、この死にざま一覧表はあくまで話の枕にすぎなかった。本題のほうは、お通夜という儀式はむしろ参列しているわたしたちが残された時間をどう生きるかということを考えなおすためにあるのだ、という、じつにまっとう、かつ実のある説教だったのだ。それに、死にざま一覧表がテレビ番組みたいなフリップで示されるというのも、その友人がテレビの研究をしていることを考えあわせると、まことに興味深い現象だったといわねばなるまい。しかしそのときは、ただただ呆気にとられているだけで、そのうちお経が始まってしまった。</p>
<p>お焼香のあと、座敷に坐っていた。まわりは故人と一緒に踊りを習っていたという妙齢の女性たち。元気である。友人が挨拶にやってきた。これまでいろいろ大変だったろうに、そんなことは一切表に出さず、ただ笑って「来てくれてありがとう」をくりかえしていた。</p>
<p>しばらくして、ぼくたちは席を辞し、再び雨のなかランクルで帰途についた。</p>
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