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書評

読書人上半期の収穫

今年も週刊読書人の読書アンケート「2011年上半期の収穫から」に寄稿させていただきました(7月22日号)。今回選んだのはつぎの3点です。

  • 小野原教子『闘う衣服』(水声社)
  • 伊藤昌亮『フラッシュ・モブズ』(NTT出版)
  • 梅棹忠夫『ひらめきをのがさない! 梅棹忠夫、世界のあるきかた』(小長谷有紀・佐藤吉文編、勉誠出版)

書評『荷風と東京』

紀伊國屋書店の運営している書評サイト『書評空間』に書評を書いた。投稿するのは、たぶん一年ぶりくらいではないか。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/hasegawa/

とりあげたのは川本三郎さんの『荷風と東京』である。川本さんの街歩きエッセイが好きで、よく読む。この本も単行本で出たときに買ったのだが、なにしろ大部なのと、ぼくが怠慢なのとで、積読状態だった。少し前に岩波現代文庫版で上下二巻本として刊行されたのを期に読んでみた。これがすごくおもしろい。もっと早く読んでおけばよかった。それで書評を書きたくなったというわけ。

『書評空間』というサイトは、たとえば新聞書評や雑誌のそれとは違って、編集サイドからの働きかけが一切ない。書くも書かぬも、どの本をとりあげるかも、書き手の自由。なんら注文されない。締切もない。その代わり、督促もない。最近では担当者もよくわからないくらいだ。

そんなわけなので、ペースはひとそれぞれ。ぼくもとにかく気が向いたときに、とりあげたい本について、好きなように書く。

ただし「好きなように」という表現には多少の留保がつく。個人的なスタンスとして、書評はできるだけ読者や読書を拡げるようなものでありたいとおもっている。だから、せっかく執筆する場を与えてもらえる以上、少しでもその方向に貢献できるような書評を書きたい。そう考えている。

もっとも、かなり気合いを入れないとものが書けない性分なので、現実にはなかなか投稿数は増えない。それもまあ、よし。


書評を書きました

共同通信配信の読書欄に、藤井淑禎『高度成長期に愛された本たち』(岩波書店、2009年)の書評を書きました。

原稿を提出したのが2月の半ば。3月7日ごろに掲載されたようです。「ようです」などと曖昧なのは、通信社の配信記事のため、あちこちの地方紙に同時多発的に載るからです。掲載紙の現物はぼくも見ていません。スキャンした画像のいくつかを担当の記者の方からPDFで送ってもらいました。


書評を書きました

小野俊太郎さんの『人間になるための芸術と技術』(松柏社、2009年)の書評を書きました。『図書新聞』2956号(2010年3月6日号)に掲載されています。図書新聞のウェブサイトでも読めるみたい。


書評もうひとつ(日経)

日本経済新聞の9月6日(日)読書面にて『アトラクションの日常』の書評が掲載されました。ありがとうございました。ウェブでは公開されないのかしら。


柴野京子『書棚と平台』

090725sibano.jpg

大学院の後輩(というのも失礼な言い方なのだが)柴野京子さんが著書を刊行される。『書棚と平台──出版流通というメディア』(弘文堂)である。書店という空間や、出版流通のしくみそれ自体がどのようにメディアとして機能してきたかを論じる。業界論評か国文学的研究がほとんどである現在の出版研究のなかにあって、メディア論的観点にたった貴重で興味深い議論である。


日経書評

初めての新聞書評を、日本経済新聞に書かせていただいた。今日が掲載日だという。わが家では定期購読していないが、日経ならコンビニで簡単に手に入るだろう。所用のついでに近くの店に立ち寄ってみた。

期待はあっさり裏切られた。日経を置いていないのだ。一般紙といえば、朝日と読売のほかに産経があるだけ。新聞スタンドの残りの棚は、スポーツ新聞や競馬新聞など10紙ばかりで占拠されている。日経の不在もさることながら、この品揃えはいかなる思想にもとづくものか。棚をながめつつ、しばし思案に暮れてしまった。

少し歩けば別のコンビニもあるにはある。だが、時間もないし、気力も湧いてこない。その店にも日経がなかったとしたら、このあたりの新聞読者層について、いっそう悩まなければならない。空は澄んで蒼く、風は秋の涼やかさだ。そこで、もう新聞のことはすっぱりあきらめて、裏道を歩いて帰ることにした。

そんなわけで、掲載紙はいまだ目にしていない。


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