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樺太
間宮林蔵記念館
- Dec 30, 2010 12:39
- Defender 110 | あちこち散歩旅 | 今日の風景 | 旅する | 日々のエッセイ
12月は暇を見つけて、ちょこちょこ近場に出かけた。ディフェンダーの慣熟のためである。
地図を見ていたら、利根川を渡ってすぐのところに間宮林蔵記念館と記されているのが目に留まった。茨城のひとだったとは知らなかった。そこで、前から計画していた関宿の鈴木貫太郎記念館見学のあと、利根川を北へわたることにした。
間宮林蔵記念館は、一面に拡がる田んぼのただなかに建っていた。公立らしいのだが、子孫の住宅と地続きのようだった。
展示物は複製が多い。中心は、間宮林蔵が作成した地図である。伊能忠敬の大日本沿海輿地全図のうち、北海道以北の大部分については、実際には間宮林蔵が測量したのだという。
樺太探検をして、これが半島ではなく島であることを確認したという業績は知っていたが、アムール河を遡って、当時の清政府の出張所にまでいっていることは、吉村昭『間宮林蔵』で知った。そのときにつかっていたという布が展示してある。ほんとうに200年前に間宮林蔵が極寒の樺太で身にまとっていたものかどうかはわからない。なんにせよ、ここにこうして解説とともに展示されていなければ、ただのボロ布にしか見えないものが、ひとたび解説とともにこうして展示されれば特別な意味をまとうというのが、ミュージアムという仕掛けの興味深いところである。
小学生のころ、たしか「道徳」の時間だったとおもう。ビデオの教材で「はやい暗算」というような題名の作品を見せられた。それは子ども時代の間宮林蔵の話で、暗算が速くて正確にできたがゆえに、農民のせがれにすぎなかったかれが幕吏にとりたてられたというような内容だった。なぜかそのことをよく覚えていたが、展示内容にはとくにそんな話はなかった。ただ、子どものころに小貝川の治水工事に関与したのが出世への第一歩だったということは事実らしい。
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映画『樺太1945年夏 氷雪の門』
- Aug 1, 2010 11:00
- 映画を観る
太平洋戦争の末期、というより、日本のポツダム宣言受諾後も継続した日ソ戦の主戦場のひとつ、樺太のたたかい。8月15日をすぎてもソ連軍は南下をつづけた。樺太南部西海岸にあった真岡では、ソ連艦隊による艦砲射撃がくわえられ、さらにソ連軍が上陸し、町中が混乱に陥った。真岡郵便電信局で電話交換業務をおこなっていた女性(10代から20代)9名は逃げ場をなくし、捕虜となることを怖れ、ついには自決を余儀なくされた。その史実を題材に撮られた作品だ。1974年に完成しながら、当時のソ連の圧力によってお蔵入りになっていたという。
物語は、いってみれば「ひめゆりの塔」の北方版である。
沖縄戦を舞台にした「ひめゆりの塔」の史実は(善し悪しはともかく)戦後民主主義的な「反戦」の象徴としての物語と位置づけられ、くりかえし映画化されてきた。対照的に、おなじくうら若い「乙女」たちが無情にも戦火のなかでみずから命を絶たざるをえなかった真岡郵便電信局事件のほうは、必ずしもひろく知られてはこなかった。それを踏まえたうえで、もうひとつの「ひめゆりの塔」として受容されることを期待したつくりが、本作品には与えられている。
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