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田中大介

10月初めから気管支の腫れに苦しめられていた。ある日学生が来て、そんなに大変なら、うちの弟が喘息のときに飲んで効いた良い薬があるからわけてあげましょうかと言った。気持ちはありがたいが、学生にそこまで言わせるようではいけない。即日、いつも子どもたちが見てもらっている医者へ行き、山ほど薬をわたされた。言われたとおり服用すると、たちまち治った。

おかげで、早稲田の文化社会学研究会にはわりあい元気にのぞむことができた。もうひとりの発表者である田中大介さんの発表は、秋葉原連続殺人事件について。議論白熱して興味深いものだった。このなかでのぼくの発言については別項で書く。

さてぼくの発表だ。〈書物〉は解体されて終焉し、ネットワーク万能の集合知の時代だという(この傾向をぼくは〈カード〉化とよんでいる。けっこう根深いものなのだ)。この種の言説は引きも切らない。だが、ほんとにそうか。そうした言説を成立させている地層を、〈人間〉の終焉というフーコー以来のキャッチフレーズを参照しながら読み解きつつ、もう一度考え直したい。そのような趣旨の論文にとりかかっているので、その一部についてお話した。

参加者の大半は初めてお会いする方だった。わざわざこのために足を運んでくれた友人もいた(感謝!)。いろいろと有益なコメントをいただき、いくつも大きなヒントをいただいた。後日このときの議論を思いかえしているとき、決定的ともいえる大きな「啓示」さえ得た(中身はまだ内緒)。発表してよかった。

代表の長谷先生はじめ、みなさんに感謝申しあげます。そのあとの飲み会で、さいごに時間切れになって話が途中になってしまったりして、すみません。また議論しましょう。


文化社会学研究会のお知らせ

長谷正人先生(早稲田大学)が代表をつとめておられる文化社会学研究会でお話をさせていただくことになりました。参加自由。10月25日(土)。どうぞお運びください。

▼第25回文化社会学研究会

報告:
長谷川一氏(明治学院大学文学部芸術学科)
「「書物」と「カード」のあいだ──いまなぜ〈編集〉か」

田中大介氏(早稲田大学文化社会研究所)
「情報都市における事件の位相――秋葉原無差別殺傷事件に関するノート」

日時:2008年10月25日(土) 午後 3:00−6:00
場所:早稲田大学 14号館 806演習室
交通アクセスはこちら
早稲田キャンパスマップはこちら


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