Home > Tags > 納屋橋まんじゅう

納屋橋まんじゅう

秋晴れと赤福

071021park.jpg

名古屋にいる母が入院したのは、9月3日のことだ。くも膜下出血だった。さいわい手術は成功した。リハビリもまずまず順調なようだ。いまでは、身体的な動きにかんしてなら、端目にはほとんど健常に見えるほどにまで恢復した。

この週末は子どもたちをつれて新幹線に乗り、病院までお見舞いに行った。母は父に付き添われて、出迎えてくれた。日曜の午後、隣にある広い公園まで、散歩がてらみんなで歩いて出かけた。コンクリートでできた迷路のような遊具がある。子どもたちは追いかけっこに、しばし夢中となった。この遊具、色こそ塗り替えられているが、ちょうどぼくがかれらと同じ年齢のころにさんざん遊んでいたものに違いない。子どもたちの遊ぶようすをながめているうちに、30年前のじぶんもまったく同じようにして遊んだことを思い出した。

二週間前に来たときにはまだだいぶ蒸したのに、今回の名古屋はきりりと冷え込んでいた。遊具のかたわらにある日向のベンチに腰かけて、大人たちは色づきはじめた銀杏の葉をながめた。

帰りの名古屋駅でキオスクをのぞくと、いつもであれば山と積まれているはずの赤福の姿がきれいさっぱり消えていた。まるで、そんなものはこれまで一切なかったかのように、存在そのものが抹消されていた。代わりにその売場には、納屋橋まんじゅうや千成やらが、いささか分不相応な趣で肩をすぼめてならんでいた。新幹線の到着を待つ列で前にならんだ年配の夫婦が、桃色の包装紙でくるまれた箱を五つもかかえていた。どういうわけか、それはどう見ても赤福にしか見えないのだった。


Home > Tags > 納屋橋まんじゅう

Subscribe SwingBooks
Recent Posts
Categories
Pages
Tag Cloud
Monthly Archives
Search This Site
Lab & Seminar
RSS hajime-semi Blog
  • 口頭試問終了! Jan 30, 2012
     新年の挨拶をしていた先日から、気づけばすでに1月も終わる目前となりました。第36回の週報は<ジェット>がお送りします。 以前の週報でもお知らせしていましたが、ついに私たち長谷川ゼミは1月24日(火)に卒業論文の口頭試問を迎えました。 それにあたり、前日と当... […]
    ジェット
Translator
Japanese flagItalian flagKorean flagChinese (Simplified) flagChinese (Traditional) flagPortuguese flagEnglish flagGerman flagFrench flagSpanish flagArabic flagRussian flagGreek flagDutch flagBulgarian flagCzech flagCroatian flagDanish flagFinnish flagHindi flagPolish flagRomanian flagSwedish flagNorwegian flagCatalan flagFilipino flagHebrew flagIndonesian flagLatvian flagLithuanian flagSerbian flagSlovak flagSlovenian flagUkrainian flagVietnamese flagAlbanian flagEstonian flagGalician flagMaltese flagThai flagTurkish flagHungarian flagBelarus flagIrish flagIcelandic flagMacedonian flagMalay flagPersian flag
Blog Parts
あわせて読みたいブログパーツ
Meta

Return to page top