四川大地震の支援について:2

劉さんからの第2報です。

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皆さま

こんにちは。劉です。

19日にメールを出した後、たくさんのお返事をいただきました。そして、多くの方々はそのメールを転送・転載してくれました。心温まるお言葉、具体的なアドバイスなどが、このBCCリストに入っている方々だけではなく、まったく知らない方々からも寄せられてきました。心から御礼申し上げます。

今回の巨大震災で深刻な被害を受けた被災面積は、10万平方キロを超えています。本州の約半分近くに相当する地域が、同時に激震に見舞われ、約1000万の人口が被災しました。そのうちの多くの町が壊滅的な打撃を受け、交通が極めて不便な山間部では、道路が完全に破壊されたため、いまだに外部と連絡が取れていない集落もあります。そのため、現段階では、中国国内の人々でも被災状況を100%把握することができません。今は、様々な形で、できるだけの救援、支援活動を展開し、被災地の状況が少しでも改善できるように努力するしかありません。

政府、軍隊の救援活動と同時に、民間レベルではすでに多くの組織や個人が自分なりの方法で救援活動に加わっています。例えば、下記のリンクにあるように、ボランティアたちはGoogle Mapの機能を利用して、24時間体制で各被災地に緊急必要物資の情報を随時更新しています(地図にあるマークをクリックすると、詳細な説明が出てくる)。
http://ditu.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=zh-CN&oe=UTF8&msa=0&msid=103335311190703792834.00044d70e92741170f3d3

前回のメールで取り上げた瑞星公司のほかに、緊急救援物資を迅速かつ確実に被災地に届ける民間の受け皿はないかと、いろいろなルートで探したり打診したりしてみました。瑞星公司は多くの支援団体のうちの一つに過ぎませんが、現在第一線で活動しているNGOやボランティア組織の連絡先は携帯電話番号のみのところが多いです。それらに比べて、瑞星公司は比較的に安定性が高いと思います。

瑞星公司のホームページによりますと、チャーター機運送のほかに、陸路運送も開始されました。陸路運送の場合、北京から27時間かけて被災地に到達できるそうです。また、24時間緊急ホットラインは、「9時から22時まで」(日本時間の10時から23時まで)にと時間変更されました。第一線から戻ってきたボランティアたちは、被災地の最新必要物資リストを持ち帰ってきて、ホームページに公開されています。詳細については、下記のリンクで確認できます。
http://www.rising.com.cn/2008/helpme/index.shtml
http://www.rising.com.cn/2008/helpme/jzzn.shtml

一方、皆さまから寄せられてきたアドバイスや注意事項などを、中国の関係者たちに伝えていきます。経験したことのない災害の救援に少しでもお役に立てればと願っています。

今の緊急救援、二次災害対策も重要ですが、今後の長期的な支援も大事だと思います。建築物の倒壊、インフラの被害は甚大ですが、PTSD(心的外傷ストレス障害)や災害ストレスという心の面を見ても、被災者のみならず、救援者、取材した記者から一般人まで、かなり深刻な問題になるかもしれません。

皆さまはそれぞれの立場で、一番利用しやすい方法、一番効果的と思われる形で、被災地、被災者の支援をしていただければと思います。

中国にいる友人たちに、皆さまのご好意、お見舞い、激励、助言、行動を伝えておきました。北京にいながら故郷の親族や友人の安否を日夜案じている四川出身の友人から、次のようなメッセージをもらいました。

「非常感謝日本朋友能提供幇助!好人一生平安!」
(日本の友人たちが支援していただけることに深く感謝します!良い人が一生平安でありますように!)

このBCCリストには、日本人、中国人以外の友人も多くいますが、彼女のこの言葉を、皆さまと共有したいと思います。

本当にありがとうございました!

劉 雪雁
2008年5月21日

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