忙・閑

2月は忙しい。入試が終われば、確定申告である。

たいした額ではないとはいえ、書類を整理したり計算したりで、それなりに手間はかかる。足りない書類があれば送ってもらう必要もある。先方の編集者には余計な面倒をかけることになる。まことに心苦しい。

ようやく準備が終わって税務署に行き、係のひとたちの指導のもとにパソコンで申告書を作成する。そうして提出するわけだが、とにかく複雑怪奇としかいいようがなく、いまだにその作業でじぶんが何をどうしているのか、よくわかっていない。

会場にいる係員たちは、こちらが質問すれば、その場で瞬時にあのややこしい書類と規則とを理解して、どうすればいいかを教えてくれる。ほとんど想像の範疇を越えた技としかいいようがない。こちらとしては、とにかく、ぶじに書類を受けつけてもらえれば、一安心である。

そんなわけで、2月にふりかかってくるこの種のお仕事を片づけたら、ようやく、書きかけのまま先月末から放置してあった論文に戻ることができる。──はずなのだが、そう甘くはなさそうだ。この先3月まで、まとまった時間を確保するのは、ちょっとむずかしいかもしれない。

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