連休の渋滞

5月に入ってからはまったく論文の執筆が進んでいない。4月の末に、ついつい調子のいいようなことを書いてしまった。その報いであろう。

この間、論文以外の諸事に、時間と気持ちが費やされていた。なによりまいったのが、帰省の往復の渋滞だった。

ぼくも《あ》も名古屋に実家があり、家庭の事情もあるため、なんだかんだといって、帰省する。今回は子どもたちも一緒に、ディフェンダーで出かけた。しかし連休中とて、どこも大渋滞。「自粛」などどこへ吹き飛んでしまったかという勢いであった。

往路は中央道50kmの渋滞だという。高井戸から相模湖までずっとつながっていて、通過に4時間以上。絶望的である。

やむなく、多少はマシな首都高まわりで横浜まで行く。東名も全線で断続的に渋滞しているので避ける。R16を北上し、途中から西に折れて相模川を渡り、カーナビさまの指示どおり山中の道を北上する。

途中で坂道発進に失敗してしまった。やや広い道への合流地点で、傾斜の急な坂にとめて発進しようとしたときのことだ。ディフェンダーは低速トルクがあるので、たいていの坂ならハンドブレーキを引かなくても、ふつうに発進できる。いつものように、そうした。

ところが、ここでは傾斜の角度がありすぎたのだろう、クラッチがつながるよりも先に車体が後退してしまい、エンスト。あわててエンジンをかけなおし、教習所式にハンドブレーキをつかって坂道発進をした。

「冷や汗をかいたね」と《みの》に冷やかされた。

上野原から中央道にのった。その先は渋滞はなかった。だが、名古屋ははるか先だというのにもう時計は午後4時をさしている。雨のなか、ひたすら西へ向けて走った。

復路の東名も各所で渋滞した。豊田、豊川、浜松、菊川ときて、きわめつけは御殿場から横浜町田まで渋滞60km。谷町まで4時間以上かかるという。こんな大渋滞はひさしぶりだ。渋滞のピークを避けようと夕方に名古屋を出たにもかかわらず、帰宅できたのは深夜。出発から10時間後だった。

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