ファシリテーション

集中講義はぶじに終わった。13チーム中最終の発表まですすむことができたのがわずか5チームという結果であった。

このなかには、途中段階で一度は空中分解しそうになりながら、それゆえに腹を割って話しあうことができ、以後急速な変化をみせて、実りあるディスカッションができたチームも含まれている。

いっぽう最終発表へすすめなかった8チームの多くにしても、差は紙一重であった。最後の報告のなかで、じぶんたちが最終発表へすすめなかった理由をひじょうに冷静かつ的確にとらえることのできているチームもあり、立派なものだった。

リフレクションシートに、がんばったのに結果がともなわず悔しいという意味のことを書いている学生が何人もいた。結果はどうあれ、総合的にみて、学生たちはよくやってくれた。受講した3年生たちも、運営を手伝ってくれた4年生たちも、それぞれよくやってくれた。今回の経験で学んだことをぜひ今後へ活かしてほしいとおもう。

とはいえ8つのチームがその紙一重の差を乗り越えることができなかったこともまた事実である。その大きな要因は、むしろファシリテーションの側にあったのかもしれない。その意味で、個人的には今回は「大敗」だとおもっている。

いずれにしても、芸術メディア系列のいまや名物ともなったこの授業は、今年度でいったん区切りとなる。来年度は学生数が爆発的に増えるため物理的に実行不能であるからだ。

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