運転免許証更新

運転免許証を更新した。

いつものごとく免許センターへ出かけてゆき、いつものごとく受付→印紙購入→視力検査→用紙提出→写真撮影とすすむ。いずれも流れ作業化されている。人間がまるでベルトコンベアの上の製品みたいになって次つぎと処理されてゆくのだ。しかしながら、そのわりには細かいところでいちいち手際が悪いため、全体としてはあまりスムーズな印象を受けない。なぜだろう?

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ぼくのばあい通常の視力検査のほかに深視力検査も受けなければならない。牽引免許を所持しているためだ。三本の棒がならんでおり、真ん中の棒が奥から手前(あるいはその逆)に移動する。三本の距離が横にならんだタイミングでボタンを押すというもの。

ずっと以前には、物理的に棒が移動する装置で検査した記憶があるのだが、近年は視力検査と同じく巨大な覗き箱のような装置をつかい、レンズから覗き込む恰好で実施する。しかし装置が古くてインターフェイスが垢抜けていないせいか、そもそも棒が動いているかどうかということ自体が判別しにくい。困ったものである。

そのあと講習。さいわいもう長いこと優良運転者(いわゆるゴールド免許)なので、30分だけ講習を受ければ済む。道交法が改正になり、こんどは「準・中型免許」という区分が新設されるのだとか。どんな意義があるのか正直ぼくにはよくわからない。

講習のあと交通安全協会かどこかのおじさん(いかにも警察退職者ですという風体)があらわれて、優良運転者の方だけが手にできるというSDカードというのの宣伝をひとしきりしていった。どこやらのお店で割引になるとかなんとか、その手の話だ。100人ほどいた教室の受講者たちはみな一様に下を向いていた。たのむから早く終わってくれと祈っていたのだろう。

毎回疑問におもうのだけど、免許更新という特権的な場において、なぜあそこだけ排他的に宣伝する機会が与えられているのだろうか?

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