クリスマスツリー農場を見にゆく

ミシガンにはクリスマスツリーの農場がたくさんある。文字どおり、クリスマスツリー用のコニファーが植えられた畑である。季節が来ると、家族でそこにツリーを伐採にゆき、車に積んで家にもちかえってクリスマスツリーにするのだ。こちらではアスパラガス狩りやリンゴ狩り、イチゴ摘みなどがさかんなのだが、それと同じような感じである。

ぼくが最初に Christmas Tree Farm と書かれた看板に気がついたのはロウアーペニンシュラの北のほう、キャディラック Cadilac という街で、古いシェイ型の蒸気機関車を見た帰り道だった。

クリスマスツリーの農場があるのか、とそのときぼくはおどろいた。植木の農場は日本でもよく見かけるが、クリスマスツリーに特化した点が特異におもわれた。しかしこちらのひとに話と、そんなのあたりまえじゃないかという反応だった。

アナーバー近くのクリスマスツリー農場へ

調べてみると、アナーバーの近くにも何軒もあることがわかった。その一軒、Braun’s Tree Farm へいってみた。地図はここ。

サンクスギビング直後にオープンし、クリスマスまでの約一か月間、週末だけの季節営業のようである。

簡単な小屋が数軒たつほかは、ぼくの背丈くらいか少し低いくらいのコニファーが列植された畑があった。

農場におけるクリスマスツリー調達の手順

農場におけるアナーバー流のクリスマスツリーの調達方法は、およそこんなふうだ。

お客さんはそのへんに車を停める。カートを牽いて畑に入る。気に入った木を見つけたら、のこぎりで根元からごしごし伐ってしまう。

伐採した木をカートに積みこんで、受けつけまで持ってくる。

係のおにいさんがツリーの長さを測る(それで値段が決まるみたいである)。

そのあとツリーをまるごと巨大な扇風機みたいな機械に放り込む。梱包用の機械のようだった。

梱包がすんだツリーを車の屋根上に載せて、うちへ帰る。

だから農場のあたりは、屋根の上にコニファーを載せた車だらけ。

見わたすかぎりのクリスマスツリーのなかで

畑を見ると、なかには、すでに根元を伐られてカップにささった状態らしきコニファーもあった。

リースも売っていた。

見わたすかぎりに植えられたツリーたち。植え付けから出荷(伐採)までどのくらいの年数をかけるのだろうか。1-2年、せいぜい3年くらいではないだおるか。ブロイラーみたいなものだとおもわれる。

クリスマスがすぎたらツリーはどうなるのか、友人に訊いてみた。捨てられるか、暖炉の薪になるか、そんなところだ、とのことだった。

この項おしまい。

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