西伊豆・雲見の旅(2/4)

烏帽子山は雲見の象徴のような山らしい。海中から突如として巨岩がせり上がったような釣り鐘型の山容だ。標高163m。遠く堂ヶ島あたりからもよく目につく。

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国道脇の鳥居から、延々と続く石段を踏みしめて登る。石段が尽きると、こんどは山道だ。《くんくん》が先頭にたって歩く。鳥居から20分ほどで、白っぽい巨岩の下に貼りつくようにして建てられた社に到達する。ここが山頂だ。

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社の向こうに尖った岩が屹立していて、そこに潜水艦の司令塔にかけられたラッタルのような階段が据えつけられている。手すりはすでに朽ちてなく、支柱だけが錆びて立っている。

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よじ登ると、そこはまさに岩の先端だ。360度の文字どおりのパノラマ。千貫門という岩山や川沿いの集落など、雲見周辺の地形が、まるでジオラマのように眺望できる。

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松崎や堂ヶ島のようすもくっきり。駿河湾の彼方には、富士の白い山容が青空に浮かぶようにして見える。

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冬場は西風が強いにちがいない。この日はさいわい風もなく、穏やかな陽射しに照らされていた。