メディア論の視座

メディア論の視座

強権的態度と反知性主義

現政権の特徴のひとつとして、「強権的」と表現してよいだろうその政治手法ないし態度があげられる。具体的には、法の正当な手続きを無視し、そのときどきの自己の都合で恣意的な判断をしたうえで、その理由を説明せず、あわせて異論を封殺してはば...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 8——ゴスペル版「スタンド・バイ・ミー」

ニューメキシコ州にて(著者撮影) ザ・インプレッションズの名曲 People Get Ready の歌詞を、北米における黒人の歴史と文化に即して理解してゆく話その8。前回(その7)はこちら。 ここまで数回にわたって見て...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 7——基層としての黒人霊歌

ザ・インプレッションズの名曲 People Get Ready の歌詞を、北米における黒人の歴史と文化に即して理解してゆく話その7。前回(その6)はこちら。 前回(その6)では、歌詞中の列車がなぜヨルダン行きなのかという前々...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 6——「約束の地」ヨルダン川

People Get Ready の歌詞にいう「ヨルダン」とは、国や街ではなく、具体的には「ヨルダン川」のことをさしている。そして「ヨルダン川 River Jordan」とは、先述したアンダーグラウンド・レイルロードの隠語で、オハイオ川 ...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 5——ヨルダンとはどこか?

People Get Ready の歌詞において中心となっている「列車」のモティーフは、19世紀に実在した奴隷黒人逃亡支援を目的とした地下組織「アンダーグラウンド・レイルロード(地下鉄道)」の記憶と結びついていると前回(その4)にて述べた...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 4——アンダーグラウンド・レイルロード

People Get Ready の歌詞に登場する「列車」は、まさに列車でなければならないという必然性にもとづいている。そしてそれは、実在の列車のことではなく、想像的な列車であり、重層的なメタファーである。メタファーが1枚だけではなく重層...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 3——なぜ「列車」なのか?

シカゴ・ユニオン駅の地下ホームに入線したアムトラックのウォルバリン号。先頭はGEジェネシスP42DC型ディーゼル機関車(イリノイ州、著者撮影) その2のつづき。前回は、People Get Ready の英語の原詞を日本語に訳してみ...
メディア論の視座

ヨルダン行きの列車に乗って 1—— People Get Ready (1965)

カラマズーにて(ミシガン州、著者撮影) 前回触れたマーヴィン・ゲイの What’s Going On は70年代に入ってからの曲だが、それよりも前、1960年代にも、公民権運動を背景にした曲は少なくない。 ザ・インプレ...
メディア論の視座

What’s Going On のアクチュアリティ

モータウン・ミュージアム(ミシガン州デトロイト、著者撮影) マーヴィン・ゲイの名曲 What’s Going On が、1960年代後半の公民権運動やベトナム反戦運動の高まりを背景に書かれたことはよく知られている。この曲にはこれまで...
メディア論の視座

21世紀の「奇妙な果実」

ビリー・ホリデイの代名詞ともいえる「奇妙な果実」(1939年)は、20世紀ポピュラー音楽を代表する名曲のひとつである。 最初に書かれたのは1930年のことだったという。作詞・作曲はルイス・アレン(本名エイベル・ミーアポル)というユダ...
タイトルとURLをコピーしました