ホーム > その他の乗りもの | ディフェンダー110 > ディスコで夜の首都高ひとめぐり

ディスコで夜の首都高ひとめぐり

土曜の夜、秋葉原まで出かけていった。クルマはディスカバリー1(96年式)、ランドローバー愛好者からはディスコ1とよばれている。車検のため入庫中のディフェンダーの代車である。

中川と荒川をわたる平井大橋にさしかかる。右手に大きくスカイツリーが見える。そのまま蔵前橋通りを西へ走る。土曜の夜のこの時間、30分たらずで到着した。何があったのか、駅前にはパトカー、消防車、救急車が集結しており、赤色灯の洪水であった。

用件が完了するまで2時間半かかるという。漫画喫茶で時間つぶしをするというのも、気が向かない。首都高をひとまわりしてくることにした。

本町ICから首都高に乗り、C1から横羽線で大黒へ。立ち寄るつもりだった大黒PAは、あいにく閉鎖中だった。そのまま湾岸線で東京へ戻り、葛西からC2へ。湾岸線のこのルートは横浜キャンパスからの帰り道である。しかし今日はいつもの船堀橋では降りず、そのまま北へ向かう。左手下に、さっき渡ってきた平井大橋が一瞬見えた。

ディスコ1のエンジンはV8のガソリン。年季こそ入っているが、装備も乗用車っぽい。ディフェンダーに比べれば、高級車といっていいほどである。エアコンも効きすぎるくらいに効く。しかしウインドウを締めきってエアコンを効かせたコクピットのなかにいると、エンジン音もあまり聞こえず、振動もなく、なんだかちょっと物足りない。足回りをいじってあるためか、まっすぐ走っていても、ふわふわ揺れる感じがある。

シヴェルブシュの『鉄道旅行の歴史』にならっていえば、ディスコを運転する経験は鉄道列車的である。速度によって乗客は風景から切り離され、車窓をとおして観照する。いっぽうディフェンダーは郵便馬車的だ。風景のなかに埋めこまれ、五感でもって世界を知覚しながら旅をする。

江北JCTを板橋方面へ折れて荒川をわたり、熊野町JCTから5号線、竹橋JCTで再びC1へ戻り、本町を通りすぎてつぎの宝町で降りた。今年から首都高は距離制になった。おかげで料金は500円。のんびり走って一時間半たらずのコースだった。

以前よく見かけたような、やたらにぶっとばすお茶目なクルマには残念ながらほとんど出会わず。トラックとバスばかり。

下道はといえば、赤色灯とタクシーだらけだ。それに、深夜というのに自転車の多いこと。

岩本町の交差点での信号待ちで、赤色灯を消したパトカーがディスコの左にならんだ。運転席のおまわりさんが、なぜだかこちらのコクピットを熱心にのぞきこもうとしていた。

秋葉原に戻り用事を済ませると、往路を逆にたどって帰宅した。