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2009ポルトガルのアーカイブ

アムステルダムにて

アムステルダムのスキポール空港で乗り継ぎ待ち。4時間なら、まあ文句はいえまい。往路は7時間遅れのため、無理をいって他社便に振り替えてもらい、そのため成田で朝から最終便まで過ごした。一日成田に在住していたわけだ。

時間があるので、KPNのインターネットサービスでアクセスしている。利用方法はこうだ。自動販売機にクレジットカードをとおしてチケットを買う。じぶんのラップトップか、備えつけのPCかを選べる。ブラウザをたちあげて適当なURLを入れれば、KPNの画面があらわれる。ここからよくわからなかったのだが、担当者に電話して教えてもらった。アカウントをもっているかを訊かれるので、Noのボタンをクリックし、アカウントをつくる。発行されたアクセスコードはパスワードの欄にいれればよい。

30分6ユーロ。安いのか高いのか、よくわからない。べつにそうまでしてネットにアクセスせねばならない必然性などないのだが。中毒の証、といったところか。

馬車おばちゃんたち

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オビドスの街では観光用の馬車が走っている。本物のお馬さん二頭が牽く、けっこう立派なものだが、だからといって、ぼくたちが乗るわけはない。馬車は何台もあるらしく、街をふらふらしていると、シャンシャンシャンという鈴の音が遠くから徐々に近づいてきて、石壁の陰から馬車が急に姿をあらわすということが、しばしば起こる。

会議前日の夕方、歩き疲れて西の門の前でぼんやりしていたぼくたちの前に、馬車がやってきた。乗っているのは妙齢のおばちゃん5名。カメラを向けると、こちらに向かって全力で手をふり、「オッラー!」と叫び声をあげて、上機嫌である。

30分後、メインストリートで写真を撮っていたら、向こうからやってきた妙齢のおばちゃんたちの集団に、突如としてとり囲まれてしまった。彼女たちは口々の何やら大声でしゃべる。ぼくはひと言も理解できないのだが、そういうことは彼女たちの関心外であるらしく、まるで意に介さない。理解不能の言語を浴びせられていると、はたと気づいた。さっきの馬車に乗っていたおばちゃんたちだ。写真を撮ったのを怒っているかとおもったら、そういうことではないらしい。ようやくぼくが彼女たちの言葉を解さないことに気づいたらしいひとりが、簡単な英語で説明してくれた。ようするに、あの写真をじぶんたちに送れ、というのである。

ひさしく聞いたことのなかった類の要望だ。むろんお安い御用である。じゃあメールアドレスを教えてくれといって手帳をさしだすと、ひとりが書きつけて、手帳を返す。記されているのは、住所である。なるほど、アドレスといえば住所を書くほうが正しいにちがいない。

もちろん郵送するのはやぶさかでない。だがいちおう念のため、気をとりなおして再びメールアドレスを訊いてみる。おばちゃんは、「おお」と気づいたふうで、あらためて手帳に書きつけた。

手書きのアルファベットの確認をしてゆくと、あるところで指が止まった。アカウントのうしろが「@.com」となっているではないか。

おばちゃんに、これでいいのかと訊く。よいのだと自信満々で答える。アットマークとドットのあいだに何か入ったりしませんかと重ねて訊いてみたが、これでいいのだと胸を張る。いくらなんでも、これじゃ届かないよねえ。

とにかく3週間くらい待ってくれといって、その場は許してもらった。おばちゃんたちには、メールではなく、プリンタで写真を印刷し、それを郵送するだろう。

国際デジタルストーリーテリング会議

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いまリスボンにいる。乾期のはずなのだが、外は季節はずれの雨が降っている。リスボンへ戻ってきたのは昨日だ。それまでは、オビドスという街に滞在し、国際デジタルストーリーテリング会議という集まりに、友人と参加していた。西欧圏以外からの参加者は、ぼくたち二人だけだった。

オビドスは、城壁に囲まれた古い街だ。予備知識は『地球の歩き方』程度しかもっていなかった。行ってみておどろいた。じつにうつくしい街である。むろん観光地化してはいる。だが、俗っぽくはない。赤い瓦に白く塗られた壁。はっきりした色の花が咲く。迷路のような市街を抜けると、教会があり、地元の子どもたちが先生から何か講義をうけいたりする。

子どもたちがこの街を題材にしたデジタルストーリーテリング作品をつくるプロジェクトもあったようだ。会議の終盤、どやどやと大勢の子どもたちが会場へやってきたとおもったら、優秀作品の表彰がはじまった。名前をよばれた子どもたちは壇上へあがり、賞品の入った紙袋をもらうと、30年前のフリオ・イグレシアスみたいな若い市長から祝福をうける。子どもたちにとって、市長のキスはあまり歓迎すべきことではないようで、身をよじって困惑しているのが、おかしかった。

かえりがけ、サッカーボールをかかえた少年が、茶とらの猫にボールをぶつけようと試みていた。猫はわが身の危険を察知し、これ以上はありえないほどの瞬発力で猛然とダッシュして逃げる。少年はそれを追う。ぼくたちに向かって、こっち? という顔をして訊く。みつかったと悟ると、猫はまた逃げる。あんなに必死に走る猫をみるのは初めてだ、と友人は笑っていた。

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