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トイ・ストーリー
映画『カーズ2』
- Sep 3, 2011 10:00
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夏休みの最後に《くんくん》と二人で観てきた。《くんくん》の第一希望は『劇場版ナルト2011』だったのだが、時間があわないことを理由に半ば無理やりこちらに変更させてもらった。
観たのは日本語吹替版である。監督はジョン・ラセターだから、おもしろいに決まっている。
今回はスパイ物だ。007ばりの活劇で幕を開ける。音楽が007ふうなのは当然として、この活劇をクルマにどう演じさせるかというところに、アイディアの投入しがいがあっただろう。むろんここで活躍するクルマは、ボンドカー的にアストン・マーチン(モデルはDB6か?)である。
物語を支える図式は、気のいい米国と一筋縄ではいかない英国との対立と融和、というやつであろう。その意味では、「アメリカ的合理主義にイタリアの職人仕事が負けてたまるか」という旨の台詞を吐く宮崎駿監督の『紅の豚』と対をなしている、といえるかもしれないが、全体としては、まあ、米国から見たときの英国の、近くて遠くて、でもやっぱり近いという微妙な距離感を確認するようなお話だ。
ステレオタイプな思考そのままである。とはいえ、娯楽映画にステレオタイプは不可欠なので、それ自体に文句をつけるのはお門違いだとおもう。むしろステレオタイプをいかに組みあわせて、ある枠組みのなかで独自のおもしろさをつくりだしているかに着目するべきであろう。
物語としては、『トイ・ストーリー3』のような、いわゆる「いい話」ではないので、その手の物語が好みのひとには、深みがないという印象を残すかもしれない。
この作品のばあい、キャラクターがすべて自動車という世界が肝なので、米国対英国という図式は、アメ車対英国(酷)車という図式へと横滑りする。そこが、なかなかおもしろい。
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映画『トイ・ストーリー3』
- Jul 21, 2010 11:49
- 映画を観る
「トイ・ストーリー」シリーズの最終回(?)の主題は、成長と別離だ。
子どもから大人になること。そこで不可避に生じる別離をめぐる葛藤。それを巣立つ側と見送る側とがそれぞれのやり方で受け容れ、乗り越えてゆくこと。成長と別離はアメリカの現代文学がくりかえし描いてきた主題であり、ハリウッドでも若者向け作品を中心にやはり同様に反復されてきた。この主題にピクサーがどう挑戦するかが、本作品の見どころである。
結論を喩えていえば、一勝一敗といったところか。まず一勝のほうから。
主人公の人形は、大学入学を控えるまでに成長した持主の少年と、いよいよ別離を覚悟しなければならない時期をむかえることになった、という設定から物語が始まる。わかれたくない、一緒にいたい、という気持ちと、しかしそこにはじぶんたちの居場所はないという現実とのあいだで、少年も、おもちゃたちも、それぞれが烈しく揺れ動く。おもちゃと子どもとは、もとより棲む世界が異なっている。おもちゃはいつまでもおもちゃであるが、子どもはやがて大人になる。両者の蜜月はいつか終わる。それをそれぞれの仕方で受け容れることが、つぎのステップへつながる。
その意味でこの作品は、ウィニー・ザ・プーの変奏、もしくはリベンジである。
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