今年もフレキャン

今年も新入生歓迎行事、フレッシャーズ・キャンプ(通称フレキャン)がおこなわれた。1泊2日。昨年までは箱根方面だったが、今年は千葉から横須賀へまわるルートである。例によって、具体的なことはすべて教学補佐の方とサポートの上級生たちの手で万全に運営されている。こちらはただ付いていくだけだ。

3つの美術館(と、鴨川シーワールド)をめぐった。とりわけ秀逸なのは、佐倉の川村記念美術館だ。リニューアルしてからは初めての訪問だが、その増築された部分の展示がまたよかった。キュレーションがしっかりしているのは当然だが、それが建築ときちんと連動している。資金も潤沢なのだろうけれど、それだけでは、なかなかこうはいくまい。

千葉市美術館と横須賀市美術館は、建築に見るべき点が多い。前者は大谷幸夫、後者は山本理顕。ぜんぜんタイプの異なる建築で、立地も外観も内部も対照的といっていいほど異質である。後者など、平気で自然光を直接入れている。展示されているのはふつうの油絵だったりするのだが、これで大丈夫なのかとよけいな心配もしたくなる。新入生たちが、展示の内容だけでなく、建築や周辺環境にも注意を払ってくれると、なおよいのだが。

泊まりは鴨川。宿の目の前がすぐ浜である。外房の海は太平洋だから、手加減がない。散歩から戻ってきたら、一年生たちが渚で大はしゃぎしていた。