ゼミ・授業地震から夏至まで(2)──遅れる 授業を始めて数分後、二人の男子学生が遅れて教室に入ってきた。アボット=コステロのような凸凹コンビである。 遅刻したらひとつ芸をしてもらうと申しわたしてあった。かれらにそのことを思い出してもらうと、うーんといってしばらく黙り込んだあと、... 2008.06.28ゼミ・授業エッセイ
エッセイ地震から夏至まで(1)──揺れる そのとき、ぼくは校庭の端のコンクリート壁に腰かけていた。グラウンドでは運動会の開会式が始まっており、ちらばった生徒たちの体操をするようすをぼんやりながめていた。 突然、じぶんの身体が揺さぶられているような感覚に気がついた。長い周期で、... 2008.06.27エッセイ
映画を観る映画『ビルマ、パゴダの影で』 昨日は、人文書の書店員さんたちの勉強会で話をさせていただいた。「ポスト人文書空間において「人文書」はいかに可能か」と題して、いま書こうとしている論文の内容を、さわりのところだけなのだけれど、お話しした。参加者はみなひじょうに熱心で、ぼく自身... 2008.06.20映画を観る
映画を観る映画『ザ・マジックアワー』 築地につづいて守加護(すかご)へ向かう。映画『ザ・マジックアワー』(三谷幸喜脚本と監督)である。 三谷が監督や脚本家としてかかわった映画のなかで、たぶん最良の作品だ。(舞台やテレビドラマを別とするならば。) かれの撮る(書く)映... 2008.06.13映画を観る
映画を観る映画『築地魚河岸三代目』 映画『築地魚河岸三代目』(松原信吾監督)を観た。公開二日目。われながら画期的な早業である。 周知のとおり、人気マンガの映画化だ。マーケティング・オリエンテッドでリスクを極力抑えたい最近の邦画の定番パターンである。じっさい、いかにもいろ... 2008.06.12映画を観る
サイト更新のお知らせ学生制作の映像作品、配信開始 昨年度(2007年度)後期の授業で、デジタル・ストーリーテリングによる2分間の映像作品を制作した。前にもチラと触れたとおりである(過去記事)。受講した学生は、ひとり1作品ずつ制作した。その全作品(70本以上ある)の配信を、明学の文学部芸術学... 2008.06.05サイト更新のお知らせゼミ・授業
エッセイ頭の痛いひとびと 先週から頭が痛い。比喩ではない。文字どおり、頭の左半球が痛いのだ。 一度、頭のなかに、ごはんを丸呑みしたときみたいな痛みが走った。それ以来、ずっと重い感じがとれない。うちで寝込んでいると、まだ昼過ぎだというのに長男が帰ってきた。頭痛が... 2008.06.01エッセイ