ディフェンダーひるね号はしばらく入院となった。故障ではない。セカンドシート換装作業のためである。(この話はいずれ書きます。)
代車として貸していただいたのが、これ。ローバー416SLiのステーションワゴン、トゥアラーである。
1990年代中頃の車。当時のローバーはホンダと提携しており、シャシーはコンチェルトと共用、エンジンとミッション(AT)もホンダ製だという。
シートは革、内装も革張りとウッドで、いかにも英国車らしい優雅な雰囲気である。さっきまで乗っていたディフェンダーとは別世界。走れば走ったで、けっこうよく走る。
90年代後半から2000年代にかけて、ローバーグループは有力メーカーの買収のごたごたに巻き込まれ、すでにメーカーはブランドごと実質的に消滅してしまっている。その間もこの車は、そうした事情を知ってか知らずか、ずっと黙々と走り続けてきた、ということになるのだろう。
《くんくん》が帰ってきた。昨日まで3日間、熱を出してひっくりかえっていたのだが、今日は復活して学校へ行っていたのだ。ローバーをひとめ見るなり、こう言った。「こういう車もいいな、乗ってみたい」