ディフェンダーの時計は、本来はメーターパネル内にある。左に速度計、つづいて燃料計、水温計、時計の順にならんでいる。ぼくは納車前整備の段階で、ここにアフターパーツで出ているタコメーターを増設してもらった。現在メーターパネル内の配置は、左から速度計、タコ、燃料計、水温計となっている。これはこれでつかいやすく、気に入っている。
追い出された時計は、ダッシュボード下部に吊り下げられたクーラーユニット(エアコンにあらず)の下に、市販のメーターカップを貼りつけて収めてもらった。
ところが、こいつが数か月のうちにはずれてしまった。ハンドブレーキを操作するときも手があたってしまうし、ヒューズボックスにアクセスするさいにも邪魔になる。そうこうしているうちに、メーターカップごとはずれてしまったのだ。
どうせなら、場所そのものを移したほうがよいだろうと考えて、いさぎよく、いったん取り外すことにした。
時計の移設先は、前から目星をつけていた。ダッシュボード上部の中央にある灰皿の場所である。灰皿は、ダッシュボードに四角く穿たれた穴に落とし込まれているだけだ。ぼくは煙草を吸わないので灰皿自体そもそも不要。これを撤去して、空いた穴に台座を落とし込んで設置し、そこに時計を移せばいいだろう。
もちろんそんな便利なアクセサリーなど売っていない。そこで自作である。
まず時計を支えるためのメーターホルダーを買う。金属の丸いバンドで巻いて留めるタイプのものだ。オークションで入手した。じつは最初は、配管支持金具を流用できないかと考えた。なにしろ安価である。だが径があわないのと、実物があんがい無骨なので、おとなしくメーターホルダーに切り替えた。
時計をメーターホルダーにはめ込むと、時計ユニットの後ろ半分がはみ出てしまう。しかもアイボリーのような色味で、ダッシュボード上にそぐわないばかりか、フロントガラスに反射して視界を妨げかねない。
そこでカバーをとりつけることにした。牛乳パックから短冊状に切り出して、時計の径にあうように丸めて木工用ボンドで接着。乾燥したら脱脂して、手許にあった耐熱ブラックを2-3回吹く。
これで時計とホルダー、カバーは完成した。こんどはホルダーを支える台座である。