アトミュージアムとサービスホール以外の3箇所は、いずれも原発関連PR展示を直接の目的としたものではない。地域のひとびとのための公民館のような施設と位置づけられているものらしい。
柏崎市内にあるのは、エネルギーホールとカムフィーの二つだ。どちらにもテーブルと椅子があって、新聞がおかれている。受付嬢の話によれば、地域のひとの待ち合わせにつかってもらったりする場所だという。ぼくが見たときには、カムフィーに1名、エネルギーホールには3名の老人がいて、新聞を読んでいた。
カムフィーの一画に原子力情報公開コーナーというのがあった。無愛想な事務戸棚がおかれ、ガラス戸のなかに柏崎刈羽原発関連の報告書のファイルなどがならべられている。エネルギーホールの一画には、インターネットコーナーとともに、図書コーナーがあり、子ども向けの本がならべられている。エネルギーホールには会議室などもあるようだったが、関係者以外は立ち入りできないとのことであった。
刈羽村にある「きなさ」という施設は、原発から市街地へ下っていったR116ぞいにある。ログハウスふうの大きな建物だ。なかに会議室や和室などがあり、やはり地域のひとを対象に、踊りなどの習い事の教室などがひらかれるということだった。ぼくがいったときは管理人のおじさん以外は誰もおらず。
敷地内には農産物直売所もある。この日は閉まっていた。道路脇の看板は補修中だった。人の気配はほとんどしなかった。