W800、ミラー防振対策

W800のミラーは、よく振動を拾う。とくに3000回転くらいから上でひどくなる。クルマが映っているなということはわかるが、どんなクルマなのかはほとんどわからない。実用上とても困るというわけではないが、振動が軽減されるならそれにこしたことはない。

そんな話をしていたら、2012年モデルから防振対策が施されたという。対策部品はぼくのWにも問題なくつくらしい。さっそく発注した。それが2月のこと。

それから4カ月たって、ようやくピットクルーに行く時間がとれた。Kメカがテキパキと換装してくれた。作業自体はむずかしくないのだが、なぜかミラーの基台のボルトの厚みが極端に薄く、それにあった特殊なスパナが必要であるという。

それって、なにか必然性があるんですかと訊くと、まったくないでしょうね、とKメカが笑って即答した。さすがカワサキ、である。

対策済み部品に換装後は、写真の赤色の楕円で囲まれた部分のような仕上がりになる。

写真はゴムのカバーで覆われている状態なので、よくわからないとおもうが、この中に、ゴムの円筒形の部品があり、それが防振のための対策部品である。それを基台とミラーのあいだに挟むと、振動が軽減されるというわけだ。そのため、ナットひとつぶんくらい、ミラーの位置が高くなる。

試しに走ってみた。振動がピタッと消える、というわけにはいかない。以前だと、ミラーが細かい振動を拾っていたようにおもう。防振対策部品に交換後は、もう少し周期が長くなり、ゆーらゆらという感じの振動である。3000回転以上にまわしてみても、細かい振動はあらわれなかった。

劇的変化とはいえないものの、多少は視認しやすくなった、──ような気がする。