今年も『週刊読書人』の上半期読書アンケートに寄稿させていただきました(7月26日号)。今回紹介したのはつぎの3点です。
- 佐倉統『「便利」は人を不幸にする』新潮選書
- 西山輝彦(写真)内田信平(文)『建材工場』エクスナレッジ
- ローター・ミュラー『メディアとしての紙の文化史』三谷武司訳、東洋書林
これらを貫く、ぼくなりの隠れた主題は「物質性」です。
また記事では紙幅の都合上とりあげることができませんでしたが、次点としてつぎの2点もあげておきたい。
- 松崎順一『メイド・イン・ジャパンのデザイン! 70年代アナログ家電カタログ』青幻舎
- 石澤和彦『ジェットエンジン史の徹底研究──基本構造と技術変遷』グランプリ出版
いずれもたいへん興味深くおもしろい本です。ぜひ買って読んでみてください。
本は価格が高いという話をときどき耳にしますが、一冊の本ができあがるまでの過程を考えれば、けっして高価なものではないと、ぼくはおもいます。それに、じぶんのお金で買った本は、どんなものであれ必ず身になりますしね。