先月もシンガポールへいってきた。今年になって二度目だ。
手元にあった現地のプリペイドSIMカードを持参した。ぼくのiPad miniは香港版なのでSIMフリーなのだ。SIMカードを調達したのは前回1月の渡航時である。いまどきめずらしくもない話だが、調達方法などメモ代わりに書きとめておく。
いくつかあるシンガポールの通信会社のうち、ぼくが選んだのはM1である。理由はとくにない。結論を先に書いておくと、LTEでストレスなくアクセスできたし、値段もリーズナブル。買わない理由はありません。
M1ショップはシンガポールにいくつかある。チャンギ空港の到着ロビーをでた正面にもブースがあった。深夜に到着したときもまだ開いていた。しかしそこでは高額なものしか置いていないという話だったので、翌朝、MRTのラッフルズプレイス駅のすぐ近くにあるM1ショップへ行ってみることにした。場所はグーグルマップで検索すればすぐわかる。
駅を出て地上にあがり、川に向かって右手のビルChange Alleyの一階にショップがある。エントランスを入ってすぐの右手、黄色い看板が目につくので、すぐにそれとわかる。
購入手順は以下のとおり。
店の前にレジストレーションの機械が三つ並んでいる。そこに立っているおねえさんに用件を伝えると、機械を操作して紙をわたしてくれる。8011番と記してあった。銀行や役所の窓口なんかと同じ方式だ。
しばらく待っているとじぶんの番号がよばれ、ディスプレイにも表示される。店員さんがあらわれた。ニャニャニャという響きの英語を話す若い女の子だ。シンガポールではこういう英語を話すひとによく出会う気がする。
彼女に、このiPad mini用にプリペイドSIMカードがほしいと伝える。すると、二種類あるがどっちにする? とかえってきた。ひとつは1GBで30日間の使い切り。もうひとつは1GBを30日間つかえ、あとから10シンガポールドルずつチャージ(top up)するごとに1GB追加・30日間延長となり、最大180日間使用可能とのこと。詳しくはM1のウェブサイトをご参照ください。
おそらく前者はPrepaid Broadband SIM Cardのことだったろう。ぼくが選んだのは後者のM Cardである。15シンガポールドルで購入すると18ドルぶんの権利がついてくる。そこから10ドルぶんをつかって1GB30日間のプランを設定してくれる、ということみたいであった。
パスポートが必要だという。ちなみにシンガポールでは旅行者ひとりにつきSIMカードは最大3枚までしか発行できないのだそうだ。
店員さんにパスポートをわたすと、レジストレーションするといってドアの向こうに消えた。ところが待てど暮らせどなかなか出てこず、ちょっと不安になる。なにしろパスポートをもっていかれているわけだし。
さらにしばらく待つと、ようやく彼女が戻ってきた。お待たせしましたという風情でもなかったので、毎回このくらい時間がかかるのかもしれない。
「m1」と記されたnanoサイズのSIMカードをiPad miniに刺した(ふだん日本国内でつかっているSIMカードはあらかじめ取り出しておいた)。いったんシャットダウンして再起動したらすぐに認識した。ほかに作業はとくになし。これでアクティベーションは完了したようだ。画面にはふだんはdocomoと表示されるところにM1と出る。「4G」というのがLTEのことだ。
さいごにクレジットカード(15シンガポールドル)で支払って完了。