前回は東京の初雪について書いた。それで思い出したのが、先週行った札幌だ。到着しておどろいた。思いのほか雪が少ないのだ。
空港から札幌へ向かうバスから見ていると、福住あたりではそれでもまあわずかに雪はあった。だが南3条すすきのでバスを降りてみると、歩道に雪がない。アスファルト剥き出しである。もちろん積雪そのものがないわけではなく、雪かきして除去してあるのだが。
写真は狸小路。ここもまったく雪がなかった。ちなみに車道と歩道とのあいだに敷いてある路面電車の軌道は、先月(12月20日)に開業したばかりのループ化部分である。
さすがにすすきの全域がこうだというわけではない。少しはずれれば路面を白く覆うくらいには雪は残っている。この時期の札幌といえば、歩道と車道のあいだに雪が小山のように積みあげられていてもぜんぜん不思議じゃないような気がするのに。現地のひとにしてみれば、雪の少ないほうが暮らしやすいのかもしれないが、気楽なよそ者としてはちょっと拍子抜け。
いつも行く飲み屋で地元のサラリーマンのみなさんに混じってビールを飲んでいたら、テレビのニュースで雪不足の話題を流していた。
雪不足が深刻で、まもなく開催される雪まつりのために雪をかき集めてこなければならないのだという。
雪像をこしらえるために雪がどのくらい必要か、みなさんご存じでしたか? 3万トン必要なのだそうです。ぼくはぜんぜん知らなかった。雪まつり期間中は札幌に近づかないことにしているくらいだし。
帰ってからネットで「さっぽろ雪まつり」の公式サイトをのぞいてみた。たしかに5トントラック約6500台分と書いてあった。3万トンという数字はけっこう確かであるらしい。といわれても具体的なボリュームの想像がつかないが、昔の空母1隻分くらいということである。
今週に入ってからのこの寒波で、札幌の積雪は少しは増えたのだろうか。確認しにゆくわけではないけど、今週もまた千歳へ。