子どもの時間

エッセイ

夜都伎神社からトレイルセンターへ──山の辺の道(3/4)

山の辺の道はどこもよく整備されている。割栗石を敷き詰めた石畳にの急坂を下ると、集落にでた。木造の大きな建物がある。天理観光農園とある。薪ストーブを焚いているようだ。 ここからアスファルトで舗装された道路を少し下り、しばらく行く...
エッセイ

天理駅から永久寺へ──山の辺の道(2/4)

天理駅前の広大な広場から、アーケードの商店街を歩く。アーケードは延々と続いている。黒地に「天理教」とか「ナントカ大教会」と白文字で記されたはっぴを着たひとたちが往来する。商店には、天理教の道具や、本、服、指定の御神酒などがならべられている。...
エッセイ

山の辺の道(1/4)

天理駅からJR桜井線に併行して、山裾をたどる古道を「山の辺の道」と称している。JR桜井駅まで歩けば約16km、ぼくたちが歩いたのは、そのひとつ手前の三輪駅まで。13kmくらいはあったようだ。たいした予備知識をもちあわせていなかったの...
エッセイ

阿修羅

興福寺の境内に鹿がいた。見たかぎり、ざっと20頭。のそのそ歩いている。 実物の鹿を初めてみた《くんくん》は、たちまち気分が高揚した。近くにいた一頭の子鹿めがけ、にこにこ顔で「しかさーん」と駆けていった。 いっぽう子鹿のほ...
メディア論の視座

とにかく信じてるぞ、福島原発

文部科学省が都道府県別の環境放射能水準調査結果を公表しはじめた。@hayanoで知る。とりあえず、じぶんの住むところの放射線がおよそどんな状況にあるかを知りたい方は、ごらんくださるよう。 これにならって、政府はどしどしデータ...
生活の風景

笑っていいとも、泣いていいとも

小学校の卒業の迫った《なな》たちのクラスで「感謝の会」という催しがあった。「笑っていいとも!! 泣いてもいいとも!!」というキャッチコピーが付いている。ようするに、子どもたちによる演芸会である。保護者あての立派な「招待状」まで届いた...
エッセイ

雪の朝

市川にも雪が降った。 朝、《くんくん》がひとりで起き、着替えて出ていった。めずらしいこともあるものだとおもっていたら、すぐに戻ってきて、「雪ふってるよ!」といった。窓の外をみると、かなりの勢いで白いものが舞っている。いましがた...
メディア論の視座

赤影参上

ここ数カ月、子どもたちのお気に入りは『仮面の忍者赤影』である。週末の夕食が済むと、いそいそとDVDをセットしては数話ずつ観る。金目教篇、卍党篇と来て、いま根来篇。これもあと2話で観終わるところまで来た。 最初のテレビ放映は1967-6...
その他の散歩旅

海を見にゆく

海を見にいってきた。 べつにカッコいいような話ではない。《くんくん》と二人でランクルを2時間ばかり走らせて到着。大洗である。駐車場の目の前に太平洋がひろがる。湘南あたりとは違い、それなりに外海らしい本気の波が打ち寄せている。 ...
生活の風景

まぶしい草野球

6年生になったばかりのある日、《なな》は突然、子供会の野球部に入部した。以来ほぼ毎週末、熱心に野球の練習に明け暮れている。その試合があるというので、見にいった。 行く先は、江戸川河口ちかく。巨大なパワーショベルやダンプトラック...
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