うちの暖房は薪ストーヴ頼みだ。11月末から4月あたままで焚いている。これ1台で、うちじゅうが暖まる。ほんとは1階の土間あたりに設置すれば全体に暖気がまわるのだろうが、わが家は生活の中心が2階にあるので、ここに置いている。
この季節、冬型気圧配置となれば連日よく晴れる。昼間は陽射しでじゅうぶん暖かい。日が落ちそうになる前にストーヴを焚きはじめる。安定してくれば、よく乾燥した良質の薪1本がゆっくり1時間かかって燃える。薪の燃える炎をぼんやり眺めていると、テレビはほとんど必要ないことがわかる。
天板に鍋をおいておけば、煮豆や煮込み料理がいつのまにかできる。庫内にお芋をアルミフォイルにくるんで放り込んでおけば、いいぐあいに焼き芋ができあがる。
昨日は、お正月の注連飾りを焼いた。毎年恒例、自前のどんど焼きだ。有害物質発生の怖れもないではないが、年に一度のことだし、注連飾りといっても藁でできた小さなものなので、まあ大丈夫だろうということにしている。
編んだ藁に火がつき、炎をあげたかとおもうと、たちまち燃え尽きる。ストーヴの前に一家してならび、手をあわせる。煙はでない。だから代わりに天板にアルミフォイルを敷き、厚揚げとしいたけを焼くことにした。