文化人と博物学者

秋学期が始まって大学へ出たところ、何冊か御本をいただいておりました。ありがとうございました。2点をご紹介します。

まず『文化人とは何か?』(東京書籍)。編者は、大学院の後輩にして若い友人、加島卓・南後由和の両くん。まだ若いのに編著ものを出すなんて、大物です。そういえば、ぼくも前にこんなことを書いていたなあ。

もうひとつは吉野裕之さんの『博物学者』(北冬社)。(「吉」は本当は「土に口」だが、WordPressにはじかれてしまうので代替。)

梱包を解くと、あれ、短歌の歌集だ。なぜぼくに? 添えられていたお手紙を拝見すると、ずっと以前の編集者時代にたいへんお世話になった、さる財団の方だった。当時はじつは歌人ですなどとはひと言もおっしゃらなかったから、ぼくもちっとも存じあげなかった。

たまたま吉野さんが拙著『アトラクションの日常』を読んでくださって、「あれ、長谷川一って名前、なにか引っかかる。誰だっけ?」と頭をひねっているうちに、ふと思いあたった、のだそうです。こんなことって、あるのですね。

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