中禅寺湖畔でソースカツ丼を 1/2

W800で日帰りツーリングにいってきた。ツーリングは半年ぶりである。この間W800には二度しか乗ることができず、あとは充電器がバッテリーを養育するばかりであった。

さて半年ぶりのツーリングのゆく先は日光の中禅寺湖である。この湖畔にある浅井精肉店が小さな食堂を併設しており、そこのソースカツ丼がたいへん美味だという。ぼくの現在の食生活ではカツ丼など一年に一度たべるかどうかという状態であるが、出かけることにした。典型的なブロガー兼ライダーの行動様式に則ってみることにしたのだ。

市川から江戸川を渡り、R298で外環沿いに西へ。R4に入って、バイパスをひたすら北上する。いちおうETCカードを持参してはいるが、基本的にはオール下道ルートのつもりである。

朝は雨が残っていたが、出がけにはやんでおり、利根川を渡るころにはすっかり晴れていた。

R4バイパスを「下坪山」交差点で左折し、下野市内を抜けて、栃木県道44号→16号をへて日光例幣使街道へ入る。途中の壬生の街には、古い宿場町の雰囲気が残っていた。

R352→R293→R121と来て、鹿沼市街を抜けて日光杉並木を走った。

江戸時代に造成された杉並木で、樹齢400年の杉の巨木が林立している。『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』にでてくる森の星でのチェイスの場面のような光景である。しかし、Wikipediaの記述によれば、排ガスの影響などにより年間100本も枯死しているのだという。

今市で給油。市街地の古くからあるGSであったためか、R4バイパス沿いで見かけた価格よりリッターあたり12円も高くてびっくりした。

いろは坂を登ってゆく。最初に2-3つのカーブで、路面に縦溝が切ってあった。排水用かスリップ防止用なのかは不明だが、古い舗装路面にときどき見かける。クルマならなんともないのだが、どういうわけかW800だとここでハンドルをとられることがしばしばである。タイヤ(ダンロップTT100)のせいかもしれないのだが、とにかくあまりうれしくないので、速度を抑えめにして、おとなしくクルマの列について走る。だが、そのあとのカーブには縦溝は刻まれていなかった。

高度があがってゆく。気温のほうは逆にぐんぐん下がってゆく。明智平の手前で8度という表示がでていた。

中禅寺湖に到着した。市川からここまで、ずっと下道を走り、給油以外はノンストップで4時間だった。

お目当てのトンカツ浅井前には10名ほどの行列ができていた。

行列の最後尾にならぶ。すると、お店のなかからおばさんがあらわれて、今日はここまでね、といって、ぼくのうしろに「終了しました」の札のさがった看板をたてていった。まだ13時前なのだが。

せっかちなうえに人混みや行列の苦手な人間としては珍しく、行列待ちというものをしてみようとおもったわけだ。

中禅寺湖畔の気温は6-7度だったろうか。空気が凛と張り詰めている。青い空に白い雲の流れてゆくのがきれいに見えた。

その2につづく。